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佐賀にあふれる恵比須像—なぜこんなに多い?まちを見守る幸運の守り神
佐賀市を歩いていると、街角や店先など、いたるところで出会う「恵比須像」。実はこれらの像、一つひとつに深い意味と歴史が込められています。
古くは魔除けとして設置され、今もなお新しい像が作られ続けている佐賀市の恵比須信仰。その背景には、地域に根付く人々の思いや、時代に合わせて形を変えながら続く「まちと人との絆」がありました。
恵比須像は“結界”だった?
「恵比須は、敷地の北東や南西の角に置かれていることが多いんです。鬼門を押さえるために配置されているんですよ」と佐賀で恵比須像の制作を続けている大曲さんが教えてくれました。
恵比須像は、かつて“鬼門封じ”や“魔除け”の意味を込めて配置され、まるで“結界”のように町を守っていたそうです。
今も増え続ける恵比須像─町おこしへと繋がる
驚くことに、佐賀市の恵比須像は現在も増え続けています。
恵比須像を製作している大曲さんは、依頼に応じてさまざまな恵比須像を制作しているそうです。
たとえば、和楽器店から依頼された“三味線を持った恵比須像”は、店の商売内容に合わせてカスタマイズされた特注作品です。こうして町のあちらこちらに、「現代の恵比須様」が息づいています。
宝くじが当たる!? 金運抜群の恵比須像
さらに、「特にご利益がある」と話題の恵比須像もあるそうです。
それは八坂神社と成就院が併設された場所にある恵比須像。
「お参りをしたら高額の宝くじが当たった」という方もいらっしゃるとか・・・
さらにこの像の立地にも注目。かつて近くには古賀銀行や三省銀行など、金融機関が並ぶ“金融街”があった場所なんだそう。
佐賀最古の恵比須像から令和の恵比須像へ
約850年前に建てられた九州最古の恵比須社「鎮西西宮社」。なんとここは、恵比須様の始まりの場所なんだそう。
1700年代に造られた、佐賀最古の恵比須像を見ることができます。
一方、同じ境内には令和の時代に新たに誕生した「たちあがりえびす像」も。
令和2年の火災で全焼した社殿の再建に合わせ、全国からのクラウドファンディングで制作された新しい恵比須像です。
「困難に立ち向かうすべての人とともに立ち上がる姿を表した恵比須様」として、現代的な思いが込められているそうです。
なぜ佐賀に恵比須像が多いのか?
佐賀市に恵比須像が多い理由は大きく3つあるそうです。
- 鍋島勝茂の恵比須信仰が市民にも広がったこと
- 市内を流れる水路を活かした商売の安全祈願
- 長崎街道を往来する人々の安全と商売繁盛祈願
この3つの要素が重なり、恵比須信仰は佐賀の文化として定着しました。
まとめ:恵比須様は今も人々のそばに
恵比須様は、遠い存在ではなく、人々の日常に寄り添う“まちの守り神”。
店先や路地、街角に静かに佇む姿は、変わりゆく時代の中でも佐賀の人々を優しく見守っています。
最古の恵比須像から、令和に誕生した最新像まで─。
それぞれの時代の想いが宿る恵比須像は、佐賀というまちの歴史を語り続けています。
佐賀市を歩く際は、ぜひ街角の恵比須様に目を向けてみてください。
その一体ごとに、きっと異なる物語と祈りが込められています。
鎮西西宮社
- 住所: 佐賀県佐賀市北川副町光法1425
【2026年2月19日放送 かちかちLIVE それ、サガテレビが調べます より】

