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2026.02.19

佐賀市新栄「洋学堂書店」20万冊の蔵書を誇る古書店 宮沢賢治初版本から炎博資料まで

佐賀市新栄にひっそりと佇む「洋学堂書店」は、古書とドイツの洋書、そして佐賀の郷土本まで、20万冊の蔵書を誇る知る人ぞ知る古書店です。一歩足を踏み入れると、そこは古書に囲まれた別世界。1700年代から1800年代のドイツ古書、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』初版本、川端康成の『雪国』初版本、そして炎博の貴重な資料まで、思わぬ宝物との出会いが待っています。

1700年代から1800年代のドイツ古書コレクション

新栄小学校前の交差点近くにある「洋学堂書店」。店内に入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、革装丁の重厚な古書の数々です。

店主によると「1700年代から1800年代のドイツの古書です」とのこと。経済関係の専門書が中心で、ひげ文字と呼ばれる古い書体で書かれています。

「この本は亀の子文字になってるでしょ。もっと古いですね」と店主が説明するように、文字の形からも古さが分かります。リポーターが「すごくかっこいい。飾りたいですね」と感嘆すると、店主から「読めよ」とツッコミが入る場面も。

20万冊の蔵書を収める複数の倉庫

「20万冊ぐらいあるんですよ」という店主の言葉に驚くリポーター。その膨大な蔵書は、店舗だけでは収まりきらず、「まだ2つ倉庫があって」「もう入らないです」という状況です。

奥の部屋に案内されると、壁一面に古書がぎっしりと並んでいます。「図書館よりあると思う」「奥まで本が詰まってます」とリポーターも圧倒される光景が広がっています。

ジャンルは様々で、洋書から和書、そして佐賀県に関する郷土本まで幅広く取り揃えています。店主は「佐賀のものみたいなのは、なるべく集めるようにしています」と語ります。

佐賀の歴史を物語る貴重な郷土資料

店内には佐賀県に関する本だけでも膨大な量が収められています。佐賀県の文学、葉隠関連書籍、民謡や方言のまで佐賀の文化を網羅した書籍が並びます。

特に興味深いのは「佐賀競馬史」。現在は存在しない佐賀競馬場の歴史を記録した貴重な資料で、当時の競馬場の写真なども収められています。

さらに発見したのは「月刊佐賀文化」という雑誌。平成8年に発刊された佐賀の文化人たちが集まって出版した雑誌で、「しばらくして廃刊になります」と店主が説明する通り、現在では入手困難な貴重な資料となっています。

炎博の全貌を記録した貴重な資料

その雑誌の中でも特に注目されたのは、炎博(世界炎博覧会)に関する記事です。「炎博のすべてが分かる」「噂の全行事予定を一挙収録」という文字に、リポーターは「激熱じゃん」と興奮を隠せません。

岡本太郎についての記事も掲載されており、「岡本太郎さんのモニュメント有田町にある」とリポーターが解説します。1996年当時の佐賀の熱気を今に伝える貴重な資料となっています。

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』初版本との出会い

店内で最も印象的だったのは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』初版本との出会いです。「宮沢賢治が出したとき」と店主が説明すると、リポーターは「宮沢賢治が銀河鉄道の夜、最初に出した本」と確認します。

昭和16年2月17日印刷と記載されており、「賢治の死後に出てる」と店主が解説。「すごく高いです」「7万ぐらいかな」という価格に、リポーターは「いい釣り竿が買える」と例えて驚きを表現しました。

『銀河鉄道の夜』だけでなく、川端康成の『雪国』の初版本も店内に収められています。「雪国ってシンプルに書いてあるだけ」という装丁からも、当時の出版文化の違いを感じることができます。

古書の価値観について語る店主

店主は古書の価値について興味深い見解を述べています。

「古本は値段じゃないです。お客様にとって面白がられているということが大事で、その人にとっては大事なんですけど、別の人にとってはまったく無価値ということもあります」

この言葉からは、古書の真の価値は市場価格ではなく、読者との出会いにあるという店主の哲学が伺えます。

洋学堂書店開業の経緯

「なぜこの古書店を始められたんですか」という質問に対し、店主は経緯を語ります。

「高校時代から佐賀の古本屋通ってたんですけど、大学出てから出版社だと思って入ったら、出版もやってるんですけど、洋書屋だったんですね。それで古書部ってとこにもいたもんですから。それで、佐賀に帰って、店を開こうということでしました」

高校時代からの古書への愛情と、洋書店での経験が現在の洋学堂書店につながっているのです。

お客さんについて尋ねると、「佐賀の方や個人で研究している人もいっぱい来られますよ」と店主が説明します。研究者から古書愛好家まで、幅広い層に愛されている専門書店としての側面が見えてきます。

まとめ

リポーターは洋学堂書店を訪れた感想として「書店というよりは美術館に近いような感覚で見てましたね」「こういうのが一冊本棚に並んでると、人来たときにね、かっこつけられると思いますね」と述べています。「ずっと本に囲まれてワクワクしました」という感想からも、古書店の魅力が伝わってきます。洋学堂書店は、主にネット販売を行っていますが、来店も歓迎しています。1700年代から1800年代のドイツ古書、宮沢賢治や川端康成の初版本、佐賀の文化と歴史を物語る貴重な郷土資料から、世界各国の専門書まで、20万冊の蔵書の中からきっと心に響く一冊との出会いが待っているはずです。
店舗情報
  • 店舗名 : 洋学堂書店
  • 住所 : 佐賀市新栄西2丁目8-44
【2026年2月9~10日放送 かちかちLIVE わらしべ長者の旅 より】

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