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戦国時代から続く開かれたお寺 体操、茶道、鍼灸で心と体を整える 唐津市「九品院」
歴史を感じる浄土宗のお寺
唐津市十人町の閑静な住宅街に佇む九品院は、戦国時代の終わり頃に開かれた浄土宗のお寺です。現在のご住職は第26世を務める冨田幸秀さん。「戦国時代の終わり頃に開かれたお寺でございます。こちらの本堂は、今から203年前に上棟されたというふうに記録が残っております」と、長い歴史を誇るお寺の成り立ちを教えてくれました。
町の中にありながら、静かに手を合わせることができる神聖な空間として、地域の人々に愛され続けています。
本堂で行われる「いきいき百歳体操」
九品院の本堂では、毎週木曜日の午後1時から地域の方々が集まって「いきいき百歳体操」が行われています。これは高齢者が元気に自立した生活を続けるための、椅子に座ってできるやさしい筋力体操で、高知市で開発され、今では全国の介護予防や地域活動で広く使われているものです。
令和元年10月から始まったこの体操は、既に7年の歴史があります。参加者の中には93歳の男性もおり、「欠かさず通っています。楽しい場所ですから」「健康のため」と、その効果を実感している様子でした。
体操の後は本堂内でお茶を飲みながらの茶話会も行われ、地域の情報交換や交流の場としても機能しています。「憩いの広場にもなるんですよ」と参加者が話すように、単なる運動の場を超えた、人と人がつながる大切な場所となっています。
茶道体験で和の心を学ぶ
九品院では茶道体験も楽しめます。ご住職の奥様である竹美さんが指導してくださり、「外国の方がよくお見えになります」というように、日本の文化を体験したい方々に人気です。
静寂な和室で行われる茶道体験は、まさに「和の心」を感じられる貴重な時間。お茶を点てる作法から、いただく作法まで、丁寧に教えてもらえます。リポーターも実際に体験し、「結構なお手前でございます」と、その奥深さを実感していました。
様々なイベントで人々が集う場所
九品院では定期的に様々なイベントが開催されています。唐津にクルーズ船が入港する際には人形浄瑠璃の上演が行われたり、合唱の練習場としても利用されています。また、コンサートなどの音楽イベントも開催され、本堂が多目的なホールとして活用されています。
特に注目すべきは「お寺deマルシェ」です。法要がある時には、様々なお店の出店やキッチンカー、香の手作り体験などが楽しめるマルシェが開催され、誰でも参加できるイベントとして親しまれています。
ご住職の二刀流:住職と鍼灸師
九品院の最も特徴的な点は、ご住職の冨田さんが鍼灸師でもあることです。お寺の敷地内には「鍼灸九品院」という鍼灸院があり、約40年の鍼灸師歴を持つ冨田さんが院長を務めています。
「父の勧めで鍼灸師になりました」という冨田さん。一見すると全く異なる二つの職業ですが、「道は違えども、目指すところは同じと思います。心の健康、体の健康で幸せになっていただくということでございます」と、その共通点を語ります。
家族で支える鍼灸院
開かれたお寺として
冨田さんは「お寺はなく亡くなってから行くところと思ってる方が多いと思います。しかし、実は生きているときに足を運んでいただくことができればありがたいなと思っております」と話します。
もともとお寺はコミュニティの場であったことから、「敷居を低くして、まずは気軽に来てもらえたら」という思いで、様々な活動を通じて人々が集える場所作りに努めています。
まとめ
店舗情報
- 寺院名 : 九品院
- 住所 : 唐津市十人町117
- 営業時間 : 要確認
- TEL : 0955-72-5426
- 鍼灸院 : 鍼灸九品院(敷地内)
- いきいき百歳体操 : 毎週木曜日 午後1時〜

