佐賀県唐津市に昨年4月にオープンした「Astep（アステップ）」は、農業法人アマノ園芸が手掛ける注目のカフェです。新鮮な地元野菜をふんだんに使った料理と、SDGsへの積極的な取り組みが、訪れる人々を魅了しています。

Astepの看板メニュー「Astepランチ」は、15～20種類もの旬の野菜をふんだんに使用した、目にも鮮やかな一皿です。

ランチプレートには、メインディッシュのほか、彩り豊かな野菜のサラダ、スープ、ご飯がセットになっています。取材時のメインディッシュは、ジンジャーポークでした。薄切りの豚肉にジンジャーソースがかかり、新鮮な香味野菜がトッピングされています。

• 商品名 : Astepランチ
• 値段 : 1,480円～1,680円　※月替わりのメニューによって変動します

サラダには、レタスやトマトなどの葉物野菜に加え、カリカリに揚げたレンコンチップスがアクセントとして添えられています。

「Astepランチ」の最大の特徴は、15～20種類もの野菜を使用していることです。自社農園で栽培された新鮮な野菜を贅沢に使用し、栄養バランスも抜群です。月替わりで旬の野菜を楽しめるのも魅力の一つです。

「Astep」の人気ドリンクメニューの一つが「グリーンミックス」スムージーです。

鮮やかな緑色のスムージーには、小松菜、パイナップル、ミカン、リンゴ、バナナが使用されています。規格外の小松菜を使用するなど、ここでもSDGsの取り組みが反映されています。

フルーティーな味わいで、野菜が苦手な方でも飲みやすいです。ビタミンやミネラルが豊富で、美容や健康に気を使う方にもおすすめのドリンクです。

• 商品名 : グリーンミックス
• 値段 : 600円

Astepでは、食材の調達から提供まで、SDGsを意識した様々な工夫が凝らされています。特に注目したいのが、コーヒーかすの有効活用です。

店舗から車で約10分の場所にあるアマノ園芸のハウスでは、牛糞をベースにした肥料に、Astepで出たコーヒーかすを混ぜています。これにより、廃棄物の削減と肥料の消臭効果を高める、まさに一石二鳥の効果が生まれているのです。

見た目やサイズが規格に合わないという理由で、通常は廃棄されてしまう野菜も積極的に活用しています。

「ゴミの減量を目的に、規格外の野菜も美味しく調理しています」と店員さんが語るように、工夫次第で、これらの野菜も素晴らしい料理に生まれ変わります。この取り組みは、食品ロス削減にも大きく貢献しています。

カフェスペースの一角には、自社農園で栽培された新鮮な野菜の販売コーナーがあります。

キャベツやホウレンソウなどの葉物野菜が、大きな籠に入れられて陳列されています。価格も手頃で、春菊は150円から販売されています。

店員さんは「うちで作っているものをなるべく安く提供しています」と語っており、地産地消を推進する「Astep」の姿勢が表れています。

「Astep」は、美味しい食事を楽しみながら、SDGsについて考えるきっかけを提供してくれる、新しい形のカフェです。佐賀県唐津市を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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