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2020.07.06

20年ぶりの正直〜愛しさと切なさと心強さと〜【筋肉王企画 Vol.22】

「『負けたことがある』というのが、いつか大きな財産になる」
スラムダンク最終巻 山王高校 堂本監督より

火曜日の夕方6時過ぎ、
僕はサイドレイズをしながら小学生の頃を思い出していました。

小学生の頃、
僕は福岡県鳥栖市に住んでいたので、福岡県久留米市のブリヂストンスイミングスクールに通っていました。
そこのスイミングスクールは、プールが3つありました。
・めちゃめちゃ浅いプール(初級者用:幼稚園〜小学1年)
・学校にある感じの普通のプール(中級者用:小学2年〜中学生)
・結構長くて深いプール(上級者用:上を目指すガチな人たち)

だいたいの子供達は、
小学1年生から始めて、小学2年生くらいには真ん中の中級コースに昇格していました。

ただ、僕は幼稚園から通っていたのに、
小学3年生になっても初級者用プールに居続けていました。

幼稚園から一緒に通っていた友達たちは、いつのまにか中級者用プールで平泳ぎとかしてるのに、僕だけは初級者用プールでずっとバタ足の練習をしていました。

技術が伸びないことも辛かったですが、
それ以上に、久留米市の知らない幼稚園児や小学1年生達と一緒に時間を過ごすことの方が悔しかったです。
さすがに小学2年生でも、幼稚園児と手を繋ぐのはプライドが許さなかったのです。

それから暫く、その苦痛に耐えつつ、
小学3年生になった頃、ようやく僕は中級者用プールに進級できました。


まあ、中級者用プールに入った瞬間、
プールの深さにビビって、すぐにスイミングスクールを退会しましたけど?(´・Д・)」

 

それから20年経った今、
私はあの日と同じ経験をしようとしていました。

そう、ダンベルのレベルアップです。
いつも利用しているエニタイム片田江さんには、ダンベル置き場が2箇所あります。

簡単に言うと、重さが軽い方と重い方。
そう、あの日のスイミングスクールのプールのように、個人のレベルによって、利用する場所が異なるのです。

私はこれまで、肩を鍛えるサイドレイズをする際は銀色の軽いダンベルを使ってきました。
しかし、これまでの重さに慣れてきたので、とうとう黒い方のダンベルに手を出しました。

そう。
あの日、僕が中級者用プールに進級したように。

12kgのダンベルに触れた瞬間(とき)、
小学3年生の頃、中級者用プールから逃げ出した当時の僕から声をかけられた気がした。
「次は逃げちゃダメだよ」と。

「うん、次は逃げないよ、ありがとな」
そう言って、僕はサイドレイズを始めました。

 

寂しさ、悔しさ、感慨深さ、愛しさ、切なさ、そして心強さ、全ての思いが混じったサイドレイズでした。
「『負けたことがある』というのが、いつか大きな財産になる」

 

あの頃の自分に感謝して、
僕はこれから、もっともっとデカくなろう、
そう思いました。


サガテレビ営業部 福田
鳥栖市生まれ、東京都育ち。( ※東京には大学5年しか住んでいません )

好きなタイプ:新木優子さん(鼻が眉間くらいから生えてる人)
尊敬する人:青年実業家の吉田皓一さん
自慢のカラダのパーツ:「綺麗に生え揃った真っ白な歯」
将来の夢:東京支社長になって新宿のタワーマンションに住むこと


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