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2020.01.28

東京パラ出場目指す 車いすアスリート

東京パラリンピックの陸上の短距離で東京パラリンピック出場を目指す伊万里市の百武強士さんを紹介します。

車いすでトラックを颯爽と駆け抜けるのは、伊万里市の百武強士さん34歳。
練習はほぼ毎日。約3時間、車輪をこぎ続けます。

「パラリンピックという舞台、1番はそこが夢」と話す百武さんが出場を目指すのは100メートルと400メートルの短距離。

「レーサー」と呼ばれる競技用の車いすが使われ、驚くのがその軽さ。女性でも軽々と持ち上げることができます。

百武さんの武器は… “スタートの速さ
速さの秘密は上り坂のトレーニング。上半身に負荷をかけスタートの瞬発力を磨きます。

小学4年生から始めた競技

百武さんは生まれつき両足がありません。車いす陸上を始めたのは小学4年生の時。
百武さん:「多分親が(大会に)エントリーした。行ってみたら車いすの人がいっぱいいた。よーいドンで走らされて出たのがきっかけ」

百武さん:「車いす陸上の魅力はスピード感。陸上だけじゃなくてバスケなどもやったがやっぱり陸上が一番楽しい」

もともと体を動かすことが好きで負けず嫌いの百武さん。順調に力をつけた百武さんは中学3年生の時、県内の車いすマラソンの大会で見事優勝します。

そして、26歳で出場した全国車いす駅伝での出会いが百武さんの人生を大きく変えることになります。

百武さん:「副島正純というパラリピアンから声を掛けてもらって、一緒に世界を目指してみないかと」
副島選手は2004年のアテネパラリンピックの銅メダリスト今も世界で活躍する車いす陸上界のレジェンドです。

百武さん:「ずっと憧れていた選手に声を掛けてもらうというのは光栄。人生の中ですごい転機になった」
百武さんは、副島選手と同じチームに所属し、同じく世界を目指す仲間たちと練習しています。

百武さんのベストタイムは、100メートル15秒02、400メートルは49秒87。
東京パラリンピックの出場権を獲得するため、まずは100メートルの標準タイム、14秒45突破を目指しています。
また、400メートルはベストタイムを3秒近く更新する必要があります。

百武さん:「スタートの強化とスタートが良くても自分のトップスピードまでの上がり方が遅かったら意味がない。スタートから一気に自分のトップスピードまで上げて維持してゴールするのが14秒切るタイムなのかなと」

マラソン以外での唯一の趣味は釣り。休日は一日中没頭することもあります。

しかし、この日は…息抜きの釣りのはずでしたが、いつの間にか競技のことを考えてしまう百武さん。
百武さん:「いよいよそういう時期になってきたという焦りはある」

東京パラリンピック開幕まであと210日。
百武さん:「とにかく東京パラリンピックの出場権を獲得して東京パラリンピックに出るというのが一番の目標」

夢の大舞台を目指し百武さんは駆け抜けます。

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