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鶴丸 英樹のブログ記事

2018.07.13

わたしの平成記⑩(平成10年)

平成10年・1998年の7月28日

佐賀空港が開港しました。

開港当日は佐賀空港に簡単なスタジオを設け今は亡き多久市出身の元プロ野球選手加藤博一さんをゲストに迎え生中継の特番を担当しました

開港当初は東京便、大阪便、名古屋便あわせて10便(5往復)でのスタートでした

「佐賀にも空港ができた」という喜びの声の一方で費用対効果はどうなのか?毎年赤字ではないか?便利な福岡空港が近くにあるので必要ないのではないか?など、しばらくはどちらかと言えばネガティブな報道や意見が多かった印象があります。

開港から20年、佐賀空港は羽田便が5往復に増えLCCの国際路線が増えたこともあって昨年度は年間の利用者が77万人と過去最高を更新。

愛称も「九州佐賀国際空港」となっています。

オスプレイ配備計画など空港を取り巻く環境には課題もありますが今月28日に迫った開港20周年を機に次の20年を見据えた戦略の精査を期待します。

 

 

この年、長野県で冬季オリンピックが開催され数々の感動の名場面が生まれました

アナウンサーという職業柄実況アナがどのような言葉で伝えているかが常に気になります。

このオリンピックでは何と言ってもスキージャンプの原田雅彦選手の活躍を伝える実況が心に残ります。

銅メダルの個人ラージヒル2本目では

「高いぞ!立て、立て、立てぇ、立ってくれぇぇぇ~! 立ったぁぁぁぁーっ!!」

そして金メダルを獲得したあの団体2本目が

「今度は高いか~!、高い!高くて、高くて、高くて、高くて、いったぁぁー!

大ジャンプだ原田ぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!もうビデオでは測れない!別の世界に飛んで行った原田ぁ!」

 

それぞれ違うアナウンサーでしたがこの2つの実況にはしびれました。

とっさに「別の世界に飛んで行った」という表現がよく出たものです。

原田選手の大ジャンプの姿とともにこの言葉が歴史に刻まれました。

 

 

同じくスポーツ界で私たちに衝撃を与えた言葉がありました。

サッカー日本代表 岡田武史監督の言葉です。

「外れるのは市川、 カズ・・・ 三浦カズ、北澤。 3選手です」

ワールドカップフランス大会前25人の候補からの中から最終メンバー22人を発表した時の言葉です。

「カズ・・・ 三浦カズ」 には驚きました。

正直言って、フランス大会での日本の3試合の内容よりもこの言葉の方がはるかにインパクトがありました。

日本サッカー界を引っ張っていた大スターキング“カズ”の落選を伝えるこの言葉も日本のスポーツ史に残ります。

当時の岡田監督も想像を絶するような覚悟で決定したことだと思います。

ただ、私としては三浦知良選手をワールドカップの舞台に立たせてあげたかった。

今でもそう思います

 

 

【平成10年のおもな出来事】

■夏の甲子園決勝で松坂大輔投手(横浜高)が

ノーヒットノーラン

■和歌山カレー毒物混入事件

■映画『タイタニック』大ヒット

 

鶴丸 英樹
鶴丸 英樹
アナウンス歴は30年になりましたが日々勉強です。
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