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唐津市七山に誕生した新グルメスポット「sasi-food ナナツボシ」――観音の滝のそばで味わう創作イタリアン
佐賀県唐津市七山、観音の滝のすぐそばに、新たなグルメスポット「sasi-food ナナツボシ」がオープンしました。
店を営むのは、東京出身でイタリアンの経験を積んだシェフの夫と、七山育ちの栄養士の妻。夫婦二人三脚で作り上げる料理には、七山や唐津の旬の食材がふんだんに使われ、土地の恵みと人とのつながりへの想いが詰まっています。
自然に囲まれた癒やしのロケーションで味わう、本場仕込みの創作イタリアン。観音の滝を訪れた際には、ぜひ立ち寄りたい注目のお店です。
観音の滝の目の前に誕生した新スポット
佐賀県唐津市七山。山あいの岩壁を勢いよく流れ落ちる「観音の滝」は、迫力ある水音とひんやりとした空気に包まれる、人気の癒やしスポットです。
その観音の滝の目の前、駐車場の一角に店を構えるのが「sasi-food ナナツボシ」。自然に囲まれたロケーションの中で、本格創作イタリアンを楽しめる注目のお店です。
店舗が入る建物は、およそ40年前に建てられたもの。かつては営業を終え、取り壊しの話まで出ていたそうですが、「この場所を残したい」という七山の人たちの声が広がり、存続を願う想いが動き出しました。
その気持ちを受け取った夫婦が、新たな店として再生することを決意。地域の人々に大切に守られてきた場所が、再びにぎわいを生むグルメスポットとして新たな一歩を踏み出しました。
夫婦二人三脚の「ナナツボシ」
「sasi-food ナナツボシ」を営むのは、七山出身の妻・沙織さんと、東京都出身の夫・翔さん夫妻。
現在は家族3人で店頭に立ち、アットホームな雰囲気で訪れる人を迎えています。
沙織さんは栄養士として活動し、これまで子ども向けの料理教室を開くなど、地域に根ざした取り組みを続けてきました。
「私たち自身が、もっと七山の人たちとつながっていきたいという思いがあって。七山の食材を二人で使っていこうと決めたんです」
そう話す沙織さん。料理には、地元への愛情と人とのつながりを大切にしたいという想いが込められています。
一方の翔さんは、イタリアンをベースに経験を積み、フランスで暮らした経験も持つ本格派のシェフ。これまで唐津市の虹の松原ホテルでも腕を振るってきました。
「ずっとイタリアンベースで修行してきたので、その技術を活かしながら、自由なスタイルの創作料理をやっています」
七山産の食材と、本場で培った技術を掛け合わせた料理は、ここでしか味わえない一皿ばかり。
「七山を尊重しながら、この場所で一緒にやっていきたい。七山は本当に大好きな場所なんです」
その言葉からは、地域への深い愛着と、この土地で店を続けていきたいという強い想いが伝わってきました。
名物「ナナツボシランチプレート」
お店の看板メニューは、「ナナツボシランチプレート」。
プレートには、サラダ、スパニッシュオムレツ、カンパーニュサンド、スープ、プリンなどが彩り豊かに並び、七山・唐津の食材をふんだんに使った、贅沢な一皿に仕上がっています。
「使っている食材を見ても、“今の季節だからこそ味わえるもの”ばかりなんです」
そう話す翔さん。レタスやほうれん草、スナップエンドウ、アスパラ、さつまいもなど、野菜の多くは七山産。さらに、スパニッシュオムレツには地元で親しまれる「七山卵」を使用するなど、地域の恵みがたっぷり詰まっています。
旬の食材を丁寧に生かした料理からは、七山の豊かな自然と、生産者への想いが感じられます。
カンパーニュサンド
ランチプレートの中でも、特に注目したいのが「カンパーニュサンド」です。
カンパーニュはフランスの伝統的なパンの一種で、外はカリッと香ばしく、中はもちもちとした食感が特徴。翔さんがフランスで暮らしていた頃、さまざまなサンドイッチを食べ歩く中で、最も心に残ったのがこの“カンパーニュサンド”だったといいます。
「いつか、自分でも再現したいと思っていたんです」
そんな想いから生まれた一品は、素材の魅力を引き立てるシンプルながら奥深い味わい。
取材日に使われていた魚は、唐津で水揚げされた「コロダイ」で、「今が一番脂がのっている時期」と翔さん。旬ならではのおいしさを存分に味わえます。
「七山の食材は、本当に自然豊かで新鮮。自分が学んできた料理とすごく相性がいいんです」
本場で培った技術と、地元食材の魅力が重なり合った“ここだけの味”に、翔さんの確かな自信が感じられました。
ほうれん草のポタージュ
ランチプレートに添えられるスープは、「ほうれん草のポタージュ」。
七山産のほうれん草をたっぷり使い、さらに玄界灘で育った魚のだしを合わせて仕上げた、こだわりの一杯です。
ひと口飲むと、まず驚くのはその甘み。
「甘っ…え? これ、ほうれん草ですよね?」思わずそんな声が漏れてしまうほど、野菜本来のやさしい甘さが広がります。
後からふわっと感じる魚だしの旨みも絶妙で、ほうれん草の風味をより奥深い味わいへと引き立てています。
素材の力を丁寧に生かした、体に染みわたるようなポタージュです。
七山たまごの濃厚プリン
ランチプレートの締めくくりを飾るのは、沙織さん手作りの「七山たまごの濃厚プリン」。
ひと口食べると、まず感じるのはその濃厚さ。それでいて、口の中ですっととろけていくなめらかな食感が印象的です。
プリンのおいしさの秘密は、使用している「七山たまご」にあります。
「平飼いの卵なので、黄身がすごく大きくて濃厚なんです」
と沙織さん。卵本来のコクや旨みがしっかりと感じられ、素材の良さをシンプルに味わえる一品に仕上がっています。
食後の最後まで、“七山の恵み”を堪能できるデザートです。
農家との深いつながり
「sasi-food ナナツボシ」が大切にしているのは、お客さんとのつながりだけではありません。料理を支える生産者との関係にも、深い想いが込められています。
中でも連携しているのが、七山に移住して農業を始めた人たち。沙織さんは、こんなエピソードを話してくれました。
「七山に移住して農家を始めた方が、“大きくなりすぎて出荷できない野菜まで使ってもらえて、本当にありがたい”って言ってくださるんです」
形やサイズの理由で市場に出せない野菜も、料理の中で無駄なく生かす――。そこには、食材を大切にしたいという夫婦の想いが詰まっています。
翔さんも、「これが全部、七山や唐津で採れたものだと思うと、すべてが循環している感じがするんです。人と人の輪も、食の輪もつながっているというか」と語ります。
地域の自然、生産者、料理人、そして訪れる人たち。そのすべてがつながり合いながら、一つの食卓を作り上げていく――。
そんな“地域ぐるみの食”への想いが、「sasi-food ナナツボシ」の料理の根底には流れています。
まとめ
オープンからわずか1か月。 「sasi-food ナナツボシ」は、七山の食材と人をつなぐ場所として、少しずつ地域に根付き始めています。
沙織さんは、店名に込めた想いについてこう語ってくれました。
「“ナナツボシ”という名前のように、この場所が光り輝いてほしいと思っています。七山の人にも愛してほしいし、七山以外の方にも愛してもらいたい。ここに来て、“七山っていい場所だな”と感じてもらえたら嬉しいです」
その言葉通り、店には地域への愛情と、人とのつながりを大切にする想いがあふれています。
迫力ある観音の滝の水音と、山あいを吹き抜ける涼やかな風。そして、七山・唐津の旬を詰め込んだ創作イタリアン――。
自然豊かな七山でしか味わえない特別な時間を、ぜひ「sasi-food ナナツボシ」で体感してみてください。
店舗情報
- 店舗名:sasi-food ナナツボシ
- 住所:佐賀県唐津市滝川字天水277−2

