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2026.04.29

夏が来る前に「暑熱順化」を始めよう 医者が教えるポイント3つとホットヨガをご紹介

「暑熱順化(しょねつじゅんか)」という言葉、聞いたことはありますか?
最近よく耳にするこのキーワード、実は夏の熱中症を防ぐために欠かせない大切な取り組みです。

毎年5月ごろから、熱中症で救急搬送される人が増え始めます。そう考えると、本格的な暑さを迎える前、春のうちから体を慣らしておくことの重要性が見えてきます。

今回は、佐賀市のクリニックの医師に基本を教えてもらいながら、武雄市の健康施設でホットヨガも体験。“夏に負けない体づくり”のヒントを、たっぷりお届けします。

そもそも「暑熱順化」とは?

暑熱順化とは、一言でいえば「暑さに体を慣らし、体温調節ができる状態に整えておく熱中症対策」のこと。文字どおり、体を少しずつ暑さに順応させていく取り組みです。

今回は、佐賀市のほり内科外科クリニックを訪ね、医師にその仕組みやポイントについて詳しく話を聞きました。

医師が解説——体の中で何が起きているのか

医師はまず、熱中症のリスクについてこう指摘します。

「毎年5月ごろから、熱中症で救急搬送される患者さんは増えていきます。気温が30度に達していなくても、体が暑さに慣れていなければリスクは高まります。だからこそ、早い段階から体を慣らしていくことが大切です」

本格的な夏を迎える前から、すでに注意は必要。暑さに“慣れていない時期”こそ、対策が欠かせません。

体を慣らすってどういうこと?

では、「暑熱順化」とはどんな状態を指すのでしょうか。

医師はこう説明します。

「日々の生活の中で体を温め、汗をかくことで、少しずつ暑さに慣れていくことです。体温が上がると心拍数が増え、皮膚の血管が広がって血流で熱を逃がします。さらに、汗が蒸発することで体を冷やし、体温を調節しています。暑さに慣れてしっかり汗をかけるようになると、体温の上昇を抑えられるんです」

つまり大切なのは、“汗をかける体”をあらかじめ整えておくこと。

それこそが、暑熱順化の本質です。

具体的にどうすればいい?

「汗をかく準備を体にさせるのが大事ということですか」と問いかけると、医師はこう答えました。

「例えば屋外なら30分ほどのウォーキングやサイクリング、室内でも筋トレやストレッチで十分です。お風呂もシャワーだけで済ませず、湯船に浸かるだけでも効果があります」

サウナについても、「体を温めて汗をかくことが大切なので、方法は何でもいい」としつつ、こんなポイントを強調します。

「大事なのは“毎日続けること”。数日やめるだけでも、暑熱順化の効果は薄れてしまうとされています。無理のない範囲で、継続することが重要です」

週末にまとめて取り組むのではなく、日々の生活の中でこまめに汗をかくことがポイント。体は数日で元に戻ってしまうともいわれており、“続けること”こそが最大のカギになります。

高齢者・女性は特に注意!

暑熱順化には個人差もあります。医師はこう話します。

「汗のかきやすさは基礎代謝にも関係しています。基礎代謝は筋肉量に影響されるので、筋肉量が少ない高齢の方や女性は、普段から汗をかきにくい傾向があります。そうした方ほど、暑熱順化がより重要になると思います」

筋肉量が少ないほど汗をかきにくく、体温調節もしにくい——。
だからこそ、日頃から意識して汗をかく習慣をつけることが大切です。

暑熱順化の3つのポイントをおさらい

医師の話をもとに、暑熱順化のポイントを整理すると、次の3つです。

  • ① 汗をかける体にする
    体はまだ冬仕様のまま。発汗して体温調節しやすい「夏の体」に切り替えておく
  • ② 毎日続ける
    週1回まとめてではなく、毎日継続することが大切。3日サボるとリセットされてしまう
  • ③ 急にきついことはしない
    暑熱順化はあくまで夏に向けての準備。炎天下での急な長時間活動は禁物

また、汗をかくことで水分や塩分が失われるため、こまめな補給も欠かせません。暑熱順化は数日から2週間ほどで進むとされていますが、そのスピードは人それぞれ。無理のないペースで、自分の体と向き合いながら取り組むことが大切です。

武雄市の健康施設でホットヨガを体験!

実際に暑熱順化を体感しようと訪れたのは、武雄市のホットヨガスタジオ「TAKEO POWER」。

国道沿いに佇む清潔感のある建物に一歩足を踏み入れると、もわっとした熱気に包まれます。
スタジオの室温は、この日、夏を再現するために34度に設定されていました。

インストラクターはホットヨガについて、こう説明します。

「常温のヨガと比べて室温が高いため、より汗をかきやすく、代謝も上がります。夏バテ対策としても、とてもおすすめです」

しっかり汗をかける環境で体を動かすホットヨガは、暑熱順化を進める手段のひとつ。無理なく体を慣らしていく方法として、注目されています。

「太陽礼拝」に挑戦!

今回挑戦したのは、「太陽礼拝」と呼ばれる基本のヨガポーズ。息を吸いながら手を頭上に上げて合掌し、吐きながら前屈。さらに胸と顎をマットへと下ろしていく一連の動きです。

動き自体はシンプルですが、室温34度のスタジオでは状況が一変。少し体を動かしただけで、全身から一気に汗がにじみ出てきます。

わずか10分足らずで、体はすっかりヘトヘトに。それでも、しっかり汗をかいている実感が得られる時間です。

毎日続けると、汗の出方がまったく違う

毎日ホットヨガを行っているインストラクターは、ひと目で分かるほど汗の出方が違います。これこそ、暑熱順化が進んだ体の証しです。

「繰り返すことで、どんどん汗をかけるようになっていきます」

日々の積み重ねが代謝を高め、効率よく体温調節ができる体へとつながっていく——そんな変化を実感できます。

実際に体験してみると、翌日はしっかり筋肉痛に。それでも、心地よい充実感と運動した手応えが残りました。暑熱順化だけでなく、運動効果も感じられるホットヨガ。気になる方は、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

今すぐ始めよう!特別な準備は必要なし

暑熱順化は、特別な設備がなくても始められます。例えば、毎朝30分のウォーキングや、夜はシャワーだけで済ませず湯船に浸かる——それだけでも十分に効果が期待できます。

大切なのは、とにかく「毎日続ける」こと。無理のない形で、日常の中に取り入れていくことがポイントです。

特に、筋肉量が少ない高齢の方や女性は、暑熱順化の効果をより実感しやすいといわれています。熱中症は命に関わる危険な状態だからこそ、本格的な夏を迎える前の“今”が始めどき。

自分に合った方法で、「汗をかける体」を少しずつ整えていきましょう。

店舗情報
  • 店舗名:TAKEO POWER
  • 住所:佐賀県武雄市武雄町大字富岡12624番地4 スポリハビル 4階
【2026年4月27日放送 かちかちLIVE まるっとライフ より】

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