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佐賀県内の交通事故を減らすために——追突事故・出会い頭事故の原因と防止策を徹底解説
佐賀県内で起きた交通事故の実態
令和7年中に佐賀県内で発生した交通事故は合計2,364件。最も多いのが「追突事故」で950件と全体のおよそ4割を占めており、次いで「出会い頭の事故」が589件で全体の2割を超えています。
車社会である佐賀県では日常の移動に自動車が欠かせません。そのため、交通事故防止は県民にとって最も関心の高いテーマのひとつです。一方で、県全体の人身事故件数は12年連続で減少しているという明るいデータもあります。しかし地域によって状況はさまざまで、白石警察署管内では残念ながら増加しているという現実もあります。
追突事故の現場を歩く——国道207号線・白石町
追突事故が特に多い地域として取り上げられたのが、白石町を走る国道207号線です。リポーターが佐賀県警察本部交通企画課の担当者とともに現地を訪れ、事故が起きやすいポイントを実際に歩きながら確認しました。
白石警察署から北側のエリアでは沿道にホームセンターや飲食店などの商業施設が並び、店舗に出入りする車が多く見られます。担当者はこう説明します。「右折時に伴うブレーキをかけたり停止したりする車に気づかずに、あるいは気づくのが遅くなって事故になっているケースがあります」
白石警察署からやや南下した有明駐在所付近でも、昨年1年間で人身事故が6件発生しています。建物が道路に近く圧迫感があり、商業施設や病院への出入り車両による急な減速・停止が追突事故の原因になっていると指摘されています。
リポーターが「一本道で直線なので気が緩んだ瞬間に曲がる車に気づかないまま進んでしまうケースがあるのでは」と問いかけると、担当者はそれを肯定し「道路が狭くなっているので人や自転車にも十分注意する必要があります」と付け加えました。
追突事故を防ぐための3つのポイント
取材を通じて明らかになった、追突事故を減らすための具体的なポイントです。
① 車間距離をしっかりとる 前の車が急ブレーキを踏んでも対応できるだけの距離を保つことが最も重要です。
② 脇見運転は厳禁 前方への集中を切らさないことが追突防止の基本です。
③ 長時間運転時は適宜休憩を取る 疲労による注意散漫が事故につながります。
担当者は「しっかり前を見て運転に集中することが追突事故を防止する一番のポイント」と強調しています。
出会い頭の事故はなぜ起きるのか——駐車場や交差点の落とし穴
追突事故に続いて多い「出会い頭の事故」については、本庄交番付近で取材が行われました。
担当者が特に注意を促したのは、駐車場から道路に出る際の場面です。左右から来る車への注意はできていても、見落としがちなのが「歩道を走ってくる自転車」だといいます。「歩道の手前で必ず一時停止をして左右を確認する。自転車が来ていないか歩行者が来ていないか確かめることが大事です」。
また、駐車場から右折して車道に出る場合は複数の車線をまたぐことになるため事故リスクが高まります。「時間に余裕があればできる限り左折して出ることも事故を防ぐひとつのポイントです」と述べており、無理な右折を避けることを勧めています。
出会い頭の事故を防ぐための4つのポイント
① 歩道の手前で一時停止 左右の確認を
② 時間に余裕がある場合 左折して車道に合流を
③「もしかしたら…」予測運転を心がけましょう
④ 譲り合って運転をしましょう
道路の歴史的背景も事故に影響?——スタジオでの議論
VTRを受けてスタジオでは、興味深いコメントが挙がりました。「白石町の交差点近くの北側には江戸時代に六角川に渡し船があって、のちに六角橋になっています。元々、車や自転車のために作られた道ではなく、江戸時代の船や徒歩のためのルートをつないで今の道ができているという歴史的な経緯があるので、必ずしも走りやすいところばかりではないということも頭に入れておくといいかもしれません」。
直線で見通しがよく一見事故が起きにくそうな道でも、歴史的な経緯からくる道路の特性や沿道の施設配置によって、意外に危険が潜んでいることが改めて浮き彫りになりました。
まとめ——新年度こそ「基本」を見直そう
県全体として人身事故件数が12年連続で減少しているという成果はこれまでの交通安全への取り組みの積み重ねによるものです。しかし地域によって課題は残っており、新たなドライバーが増える新年度は特に注意が必要な時期でもあります。
「車間距離を取る」「脇見をしない」「一時停止を徹底する」「予測運転と譲り合いを心がける」——これらは決して難しいことではありません。「できる・できないの問題ではなく、する・しないの問題」であるとも言えます。加害者にも被害者にもならないために改めて日々のハンドル操作の一つひとつを大切にしていただきたいと思います。

