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今だけの濃厚な味わい!フランス仕込みの"ヤギチーズ"体験 佐賀市「シェ・ハイジ」
富士町で今が旬!ヤギチーズの魅力を調査せよ!
佐賀市富士町にある「シェ・ハイジ」で、旬の“ヤギチーズ”を調査!日本ではまだ珍しいヤギチーズですが、実は“今”が一番おいしい時期なんです。その秘密を探りに行ってきました。
ヤギのミルクは春から初夏が旬!
ヤギのミルクは、子ヤギが生まれないと出ません。ヤギも人と同じように出産をきっかけに授乳が始まります。特に、栄養豊富なエサが増える春~初夏に出産することが多いため、今はヤギのミルクがたくさん採れる“旬”の時期!
この時期に搾れるミルクは、子ヤギがまだたくさん飲む必要があるため、チーズを作る日のみに絞って採乳。搾りたてのミルクは真っ白でとても綺麗でした。
シェ・ハイジとは?
訪れたのは「シェ・ハイジ」。フランス出身のロジェ・ステファンさんと、奥さまの船津丸有紀さんが営むヤギチーズと焼き菓子のお店です。
チーズの旬は“今”だけの特別な味!
実は、ヤギチーズは秋ごろまで楽しめるのですが、6月下旬の今は特に濃厚な味わいに仕上がるタイミング!
ステファンさんいわく、「夏に向かうにつれて、味はあっさりしてくる」そうです。つまり、ヤギチーズは季節によって風味が変わる“旬を感じるチーズ”なんです。
チーズ作りの工程も丁寧に
今回見せていただいたのは「シェーブルチーズ」(※シェーブル=フランス語で“ヤギ”)。ヤギミルク100%で作られる贅沢なチーズです。
チーズ作りの流れ
- ミルクを30分間低温殺菌し冷却(風味を保つ)
- 乳酸菌を投入して発酵を促進
- レンネットを加える(ミルクを固める酵素)
- 20℃で12時間保温(高温だと別の種類に)
- 型に入れて1日水切り⇒2日間塩漬け⇒2日熟成
約5日間の工程を経て完成します。
牛乳チーズとの食べ比べ!
今回は、同じ製法で作られた牛乳の「フレッシュハイジ」(680円)と、ヤギミルクの「シェーブルチーズ」(1,000円)を食べ比べ!
- フレッシュハイジ:淡い酸味と濃厚なミルキー感。ヨーグルトのような後味。牛乳はミルン牧場のものを使用。
- シェーブルチーズ:ややハードな食感。塩味と酸味、旨味のバランスが良く、ハーブのような香りも楽しめます。
おすすめの食べ方はこれ!
自家製パンにシェーブルチーズとトマトをのせて、オリーブオイルをひとまわし。シンプルなのに奥深い味わいで、ランチプレートなどで提供されています。
リポーターも「料理と一緒だと本領を発揮しますね」と絶賛!
今後の展望と自然への想い
奥さまの船津丸さんはこう語ってくれました。
「自然の恵みがこれだけあるから、その恵みを上手く取り入れて、いろいろなチーズ作りに挑戦していきたいです」
シェーブルチーズは基本的に塩味と旨味のバランスがよく、クセがあるけれど食べやすいとのこと。6月下旬の今は濃厚な味わい、夏にかけてあっさり風味へと変化していくそうです。
店舗情報
- 店舗名 : シェ・ハイジ(Chez Heidi)
- 住所:佐賀市富士町大野468-3
- 営業日:金曜・土曜・日曜・月曜(11:00〜)
- 料理は予約制/チーズ・焼き菓子はなくなり次第終了
- Instagram:@chez.heidi