佐賀市兵庫北にある「古着屋MALiiNGA（マリンガ）」は、2025年で3年目を迎えた注目の古着ショップ。若き店長・吉村麻鈴さんが営むこの店では、古着に込められた歴史や想いを大切にしながら、新たな魅力を加える取り組みが行われています。

店内にはアメリカやヨーロッパから仕入れた古着を中心に、約400点以上のアイテムが所狭しと並びます。色とりどりのシャツやジャケットが並ぶ光景は、まるでヴィンテージの博物館のよう。

「一着の服に宿る歴史や物語に魅せられたことが、古着の道に進んだきっかけでした」と語る吉村さん。服を通じて人と人がつながり、思い出や感情が交差する。そんな場面を生み出せることに、大きなやりがいを感じているそうです。

MALiiNGAには、中学生から50代まで、さまざまな世代のお客様が訪れます。古着をきっかけに生まれる会話は、吉村さんにとっても大きな喜びのひとつ。

「40代や50代のお客様が『これ、高校時代に流行ってたんだよね』と懐かしそうに話してくださることもあり、私にとってもすごく勉強になります」と、笑顔で語ってくれました。

古着屋MALiiNGAは、ただの古着店ではありません。一着の服に宿る歴史や思い出を丁寧に受け継ぎ、新しい価値を吹き込む場所。そして、古着を通じて人と人がつながる、温かなコミュニケーションの場でもあるのです。

MALiiNGAの特徴の一つが、ダメージのある服に新たな命を吹き込む染め直しのプロジェクト。その名も「MALiiNGA 'Dyed' Tee collection」。何層にも色を重ね、最後に黒で染め上げることで、古着に馴染む深みのある風合いが生まれます。

染め直しによって唯一無二の表情を持った一着へと生まれ変わっており、1枚ずつ異なるデザインは、まさに世界に一つだけの特別なアイテムです。

• 商品名 : MALiiNGA "Dyed" Tee collection
• 価格：6,200円

※1点もののため売り切れとなる場合がございます

古着ファンなら見逃せないのが、90年代のチャンピオン製「リバースウィーブ」スウェット。通常の縦編みではなく横編みで仕立てられた、独特の風合いと丈夫さが特徴です。

「CHICAGO BEARS」のロゴが入ったネイビーの一着は、Made in USAの貴重なヴィンテージ。古着の奥深さを感じさせる逸品です。

• 商品名 : 90's champion Reverse Weave® Made in USA
• 価格：税込16,800円

※1点もののため売り切れとなる場合がございます

バックプリントには「DO YOU KNOW WHERE YOUR PACKETS ARE」そんなユニークなメッセージがプリントされた青いTシャツは、90年代初頭の“インターネットの夜明け”を象徴するような一着。サイバーカルチャーへの皮肉と遊び心が詰まった、時代を映す古着です。

• 商品名 : 90s NETWAY COMMUNICATIONS Ringer Tee
• 価格：税込10,800円

さらに異色のアイテムとして注目されているのが、ドイツ軍のトレーニングジャージ。青と紺を基調としたシンプルながら存在感のある一着で、胸にはドイツのエンブレムがあしらわれています。

ミリタリーテイスト好きにはたまらない逸品です。

• 商品名 : ドイツ軍 トレーニングジャージ
• 価格：税込6,800円

※1点もののため売り切れとなる場合がございます

店内に並ぶTシャツの多くは、90年代に生産されたヴィンテージアイテムです。吉村さんは「大量生産・大量消費に入る前の時代の服は、すごく丈夫で、しっかりした作りなんです」と話します。

古着は、ただのファッションではありません。誰かが袖を通し、時を過ごしたその一着には、かけがえのない「物語」が宿っています。
なかには、時代の流れや災害などで失われてもおかしくなかった服もあります。それでも今、こうして目の前にあるのは、偶然ではなく、誰かの手によって大切に受け継がれてきたからこそ。

古着屋MALiiNGAは、そんな服に込められた記憶や感情を丁寧に引き継ぎながら、新しい価値を吹き込む場所です。

訪れた人は、その一着に秘められた背景を知り、懐かしい記憶を語り合い、そしてまた新たな思い出を重ねていきます。
MALiiNGAは、服と人、人と人がつながり、世代を超えて物語が交差する、あたたかな交差点のような存在です。

佐賀市を訪れた際は、ぜひ「古着屋MALiiNGA」へ足を運んでみてください。
きっと、あなたのこれからの物語に寄り添う一着と出会えるはずです。

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