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有田焼の雛人形が町中に!第21回「有田雛のやきものまつり」開催
有田町で、第21回「有田雛のやきものまつり」が開催中です。有田焼の里ならではの、陶磁器で作られた雛人形たちが町内30カ所以上に展示され、約140店舗が春の訪れを華やかに彩っています。
今回は、有田焼の歴史と技術が詰まった雛人形の数々と、期間限定のグルメをご紹介します。
有田館で出会う、世界に誇る名窯元の技
有田館では、有田を代表する窯元の雛人形が展示されています。
「第1回有田雛のやきものまつり」から展示されている「磁器製ミニ雛人形七段飾り」(渓山窯)は、伊万里・有田焼業界で初めて作られた七段飾りです。細やかな手作業で仕上げられた一つ一つのお道具も、全て有田焼で作られています。
また、柿右衛門窯の雛人形や、姉妹都市であるドイツ・マイセン市の国立マイセン磁器製陶所で作られた雛人形も展示されています。マイセンの雛人形は、有田焼の影響を受けながらもヨーロッパらしさが感じられる、ユニークな作品です。特に、帯の裏面に施された柿右衛門様式を思わせる構図は必見です。
さらに、香蘭社製の磁器製最大のひな人形二段飾り「金蘭手古都雅」も展示されています。お内裏様の高さは42cm、お雛様は37cmもあり、重さは3~4kgにもなる迫力ある作品です。磁器は透過性が高く、電球を入れて再現しています。
深川製磁で楽しむ、現代的な雛人形
深川製磁本店では、現代のライフスタイルに合わせた手のひらサイズの愛らしい雛人形が展示されています。男雛と女雛それぞれに絵柄の異なる数種類があり、好みの組み合わせを選ぶことができます。お手入れも簡単で、季節の飾りとしても場所を選ばず楽しめるのが特徴です。
鷹巣瑞光堂の珍しい「徳利雛」
鷹巣瑞光堂では、珍しい「徳利雛」が展示されています。実際に徳利として使用できるこの雛人形は、洋絵の具と和絵の具で色付けされた2種類があります。普段使いの白磁の徳利に絵を描いたのがきっかけで生まれた作品で、実用性と美しさを兼ね備えています。
期間限定グルメで舌鼓
まつり期間中は、町内のお食事処でひなまつり限定ランチも提供されています。
小路庵の『かふぇ有田浪漫』では、土日限定で「ひいなカレー」(1,500円、1日限定40食)が楽しめます。28種類のスパイスと佐賀牛を使った、身体に優しいカレーです。
また、Gallery Maison de Aritaでは、クマのカップに入ったドリンクとパンのセットメニュー「ラブラブスイート set」(900円~1,200円)が提供されています。ひなまつり限定の桜あんぱんとクロワッサンがセットになった、かわいらしいメニューです。
イベント情報
有田雛のやきものまつりは3月9日(日)まで開催されています。町内30カ所以上で展示されている雛人形を巡りながら、有田の街並みと春の訪れを楽しんでみてはいかがでしょうか。
- 住所 : 有田町内各所
- 開催期間 : 2025年3月9日(日)まで
- 問い合わせ : 0955-43-2121(有田観光協会)
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