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2023.01.21

むつごうろうを全国に 有明海の魅力を発信!「川田食品」

今回は、鹿島市にある「川田食品」に伺いました!

つくっているのはインパクト大のむつごろうをはじめ…

有明海の海産物の加工品。

1955年の創業以来、家族で製造をつづけています。

Q.何故むつごろうを商品にしようと思ったのでしょうか?

代表 川田さん「有明海の海産物を広めたいというのが第一の目的です」

元々、川田食品のスタートは佃煮屋さん。代表川田さんのお父様が開業し、むつごろうの甘露煮など有明海のものを扱っています。

代表 川田さん「手軽にむつごろうを食べてもらうには、どうしたらいいのか考えて『温め不要・調理不要・箸を使わない』簡単に食べられるものをと思って、丸干しむつごろうをつくり始めました」

その、丸干しむつごろうはどのようにつくられているのでしょう?

素焼き(白焼き)の状態で仕入れる

川田食品に入ってくるむつごろうは、白焼きの状態で入ってきます。

むつごろうは痛みがはやいため、痛まないよう漁の後すぐ素焼きにしているそうです。

むつごろうをかごに詰める

普通魚は鍋に入れて煮込みますが、むつごろうは柔らかいため、身が煮崩れしてしまいます。形が崩れないように、きれいにかごに詰めて調理していきます。

かごに入るむつごろうは 250~300匹

むつごろうの大きさにもよりますが、250~300匹くらいのむつごろうが入るそうです。

かごに詰めたむつごろうを、煮汁で煮ていきます。

煮汁のこだわり…毎回作ってます!

丸干しむつごろうのおいしさのカギとなる醤油ベースの煮汁のこだわりは、商品の味を均一に保つために毎回煮汁を作る事なんです。

 

しょうゆベースの煮汁で煮る

煮込み時間は約60分!弱火でずっと煮込んでいきます。

煮込むときに一番気を付けていることは「できるだけ動かさない」

どうしても、動かすと形が崩れてしまいます。むつごろうの形をしっかり保つことが大切なんです。

火を止め 24時間漬け込み味を浸透させる

1時間煮たあとは火を止め、24時間冷やしながら味を浸透させます。

全くに崩れておらず、素焼きの時よりちょっと大きい感じがします。ムツゴロウが煮汁をたっぷり含み膨張したんです!

味付けをしたむつごろうはいよいよ乾燥の工程へ!

乾燥にかける時間は24時間!

機械をつかって乾燥させていきます。

60分かけて煮込んだものを、24時間かけて染み込ませて、さらに24時間乾燥にかけており、1日だけでは作れないものなんです。

気温・湿度・むつごうろうの大きさなどで、乾燥の時間や温度を判断しているそうです。

乾燥が終わったむつごろうは丁寧に梱包され、お土産売り場などに旅立っていきます。

丸干しむつごろうを試食!

スナック感覚で食べることができます。臭みが全くなく、美味しいです。これだけ臭みをなくすために苦労された事もあったのではないでしょうか…?

代表 川田さん「むつごうろうは有明海の干潟に住んでいますから、むつごろうの餌は干潟の珪藻土、一緒に泥も食べてしまいます。その泥臭さをとるのに苦労しました」

むつごろうだし

むつごろうの商品は他にもあり、この「むつごろうだし」は、むつごろうを味付けする前に素焼きの状態のものを乾燥させて粉末にしました。

むつごろう・昆布・しいたけ・いりこ・かつおの粉末をブレンド。汁物、煮物、麺料理などにおすすめです。

代表 川田さん「むつごろうを、こういう商品があるんだということを、全国の方に知ってもらいたい」

丸干しむつごろうは道の駅鹿島、鹿島駅、佐賀空港などのお土産売り場で販売されています。
販売についてのお問合せは、川田食品さん(0954-62-3664)までお願いします。

【2023年1月19日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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