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波佐間 崇晃のブログ記事

2021.04.07

拝啓、小僧の神様へ

 

―仙吉には「あの客」が益々忘れられないものになっていった。
それが人間か超自然のものか、今は殆ど問題にならなかった。
只無闇とありがたかった―

 

志賀直哉の代表作「小僧の神様」の一節です。
世は大正時代、神田のはかり屋に仙吉という丁稚奉公の少年がいます。
ある日、彼は見知らぬ旦那さんから思いがけない形で寿司をご馳走してもらいました。
その時の仙吉の心境に関する描写が冒頭の部分です。

 

4月2日夜に放送されたニッポン放送「オールナイトニッポンGOLD」でなんと・・・

ななななんと・・・

パーソナリティー古舘伊知郎さんがこのブログのお話をして下さりました!!!!

 

「波佐間さん」と5回も呼んでいただきましたーーーーー(//∇//)

 

こんな日が訪れるとは夢にも思ってもいませんでした…。
きっかけは去年このブログで古舘さんの本「晴れた日には、会社をやめたい」をご紹介させていただいたことです。
↓【7日間ブックカバーチャレンジ7日目 晴れた日には、会社をやめたい】

https://www.sagatv.co.jp/announcer/archives/549

この本を購入したのは社会人1年目の2007年。
かなりボロボロになってしまいましたが、今も自宅の部屋に飾ってあります。
(本棚に置くというレベルではありません。飾っているのです)
中でも次の部分が好きで、今でも読み返すことがあります。

「兆しという文字を逃げにするか、挑みにするか」

兆しに手をかけることこそが、挑むということなんですね。カッコいい…!!

 

挑むと言えば!
数ある古舘実況の中でも特に挑戦的な実況だと、私が勝手に思っているのが2001年世界水泳です。
(イアン・ソープが出場7種目のうち6種目で金メダルを獲得した大会)
注目のレースでも世界記録を更新するペースで泳ぎ進むソープ。
そのゴール目前。レースのクライマックスに発されたフレーズは古舘ファンの間ではあまりにも有名です。

「自分の在処を探している!」

(敢えてここでは割愛させていただきますが、この言葉につながるまでの前段がまた最高です)

 

 

私も今年で37歳。社会人としては15年目に入りました。
「自分の在処」は中々見つかりませんが、
それを見つけようと努力することが人生の醍醐味ではないかと思い始めました。
神様の姿に憧れてアナウンサーを目指し、今も憧れて日々を送る人間がここにいます。

そういう意味では今も私は「小僧」なのかも知れません。
私の誇りは古舘さんがフリー宣言(会見)をされた翌日に生まれたことでした。
それが古舘さんとの唯一とも言えるつながりだったからです。
しかし今回の出来事は、私にとっては誕生日を超えるつながりとなりました。
小僧の神様に心から御礼を申し上げたいです。

最高の思い出を本当にありがとうございました!!

波佐間 崇晃
波佐間 崇晃
波佐間と書いてハザマと読みます!「は」っきり、「ざ」んしんに、「ま」ごころを込めて…放送に全力投球します!一言入魂!!
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