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2倍の値段でも飛ぶように売れるトマト "味は客頼み"の農家 実は"トマトアレルギー”【佐賀県】
2023/02/20 (月) 18:50
県内で奮闘する人を取り上げる佐賀人十色。通常の2倍ほどの値段にも関わらず飛ぶように売れる人気のトマトがあります。生産している佐賀市の男性は「味は客に教えてもらう」と客への対面販売にも力を入れています。
そのこだわりには驚きの理由がありました。
【永尾真治さん】
「たった一粒のトマトで人の笑顔をつくれるとしたらこんなに楽しいものはないな」
笑顔でトマトを収穫しているのは佐賀市の農家永尾真治さん44歳です。
「永尾産ち」という農園を営みながらトマトなどを栽培する一方、客への販売も自身で行っています。
佐賀市のショッピングモール。永尾さんが売っているのは自身の農園で栽培した「ドトマト」です。
【永尾真治さん】
「お客さまが「ドってなに?」ってここ(売場の前)に止まってもらったときにお話してもらえるように「何だと思います?」っていうかんじになりお客さまと言葉のキャッチボールができるように“ドトマト”っていうのを決めました」
ドトマトは3種類の大きさがあり、値段は約100グラムで260円からとスーパーで売られているものと比べると2倍以上です。
【永尾真治さん】
「お客さまがおいしいものを食べたいって言われるようであればその分時間・お金かかった分、いただきますっていうことで正常な金額をいただく、たぶんこれを100円にすることもできます、ただそのかわり来年はこのトマトをつくることは不可能です」
土づくりや肥料づくりなどに時間と手間をかけるほか、水をやるのは年1回という方法で栽培されているドトマト。試食をした客が次々と手に取り購入していきます。
【購入した人】
「普通のトマトと全然味が違ってからとてもおいしかったです甘かったです」
「ちょっと(値段は)高めだけどおいしいので買いますね」(息子)「トマトだいすき」
「ぼく飲食店経営してるんですけれども(ドトマトを)お客さんに出すとかなり喜んでもらえます(永尾さんの)人柄も素晴らしい」
「ひ孫がこのトマトしか食べない、ほかのは酸味が強かったかなんか知らないけど、これだとバクバク食べて(永尾さんは)楽しい人、気さくな人、真面目な人」
永尾さんは定期的に県内外の商業施設で対面販売をしていて、この日は用意していたあわせて約130キロのトマトが4時間ほどで完売しました。
客がべた褒めするトマトの味。実は、永尾さんにはその味がとある理由から分かりません。
【永尾真治さん】
「(自分が)トマトを食べられない分、味が分からないっていうのでお客さんに味を教えてもらいたいっていうのと、全部最終的な答えはお客さんが持ってるなっていうことで対面で話しながら答えを聞きながら」
両親が農家をしていて、子供のときに毎日たくさんのトマトを食べ過ぎ、アレルギーになったという永尾さん。代々続いてきた農園を継いだのは33歳のときでした。
【永尾真治さん】
「農園継ぐ前は車の板金塗装整備を行ってました」
3人兄弟の末っ子ということもあり農園を継ぐつもりはありませんでしたが、ある事件がきっかけで継ぐことを決意します。
【永尾真治さん】
「ここのハウスが約11年前ぐらいに漏電から火事になりました」
火事の煙が充満したハウスの中で、収穫を翌日に控えていたトマトがすべて枯れてしまったといいます。専業農家だった永尾さんの両親はひどく落胆しました。
【永尾真治さん】
「父母も今まで専業農家で私たちを育ててくれたていうのもあり、なにもせず「農業は嫌だ」「したくない」っていうよりは「やってみよう」「まずやってみよう」と思ってスタートしました」
農園を継ぐという永尾さんの決断に対し、周囲の反応は決して良くありませんでした。
【永尾真治さん】
「「重労働よね」休みもなく働いてる時間も長く「意外に儲からないよね」仲間からよく言われてました」
そんな中で農家になり10年以上が経った永尾さん。「農家になったら儲からなかった」と自虐的に話しながらも今では「農業が一番楽しい」と笑顔で話します。
【永尾真治さん】
「作物ひとつ、たった食べ物ひとつで人の笑顔をつくることができる、つくりがいがある、ものすごくやりがいがある仕事だなって思ってます」
永尾さんは、そんな農業の楽しさを知ってもらうことが、農業の未来につながっていくと考えています。
【永尾真治さん】
「農家さんが目一杯楽しんでもらう、楽しんでもらった中でそういう姿を見た子供さんたち大人が「ああいう職業いいね」って言えるような職業に」
そのこだわりには驚きの理由がありました。
【永尾真治さん】
「たった一粒のトマトで人の笑顔をつくれるとしたらこんなに楽しいものはないな」
笑顔でトマトを収穫しているのは佐賀市の農家永尾真治さん44歳です。
「永尾産ち」という農園を営みながらトマトなどを栽培する一方、客への販売も自身で行っています。
佐賀市のショッピングモール。永尾さんが売っているのは自身の農園で栽培した「ドトマト」です。
【永尾真治さん】
「お客さまが「ドってなに?」ってここ(売場の前)に止まってもらったときにお話してもらえるように「何だと思います?」っていうかんじになりお客さまと言葉のキャッチボールができるように“ドトマト”っていうのを決めました」
ドトマトは3種類の大きさがあり、値段は約100グラムで260円からとスーパーで売られているものと比べると2倍以上です。
【永尾真治さん】
「お客さまがおいしいものを食べたいって言われるようであればその分時間・お金かかった分、いただきますっていうことで正常な金額をいただく、たぶんこれを100円にすることもできます、ただそのかわり来年はこのトマトをつくることは不可能です」
土づくりや肥料づくりなどに時間と手間をかけるほか、水をやるのは年1回という方法で栽培されているドトマト。試食をした客が次々と手に取り購入していきます。
【購入した人】
「普通のトマトと全然味が違ってからとてもおいしかったです甘かったです」
「ちょっと(値段は)高めだけどおいしいので買いますね」(息子)「トマトだいすき」
「ぼく飲食店経営してるんですけれども(ドトマトを)お客さんに出すとかなり喜んでもらえます(永尾さんの)人柄も素晴らしい」
「ひ孫がこのトマトしか食べない、ほかのは酸味が強かったかなんか知らないけど、これだとバクバク食べて(永尾さんは)楽しい人、気さくな人、真面目な人」
永尾さんは定期的に県内外の商業施設で対面販売をしていて、この日は用意していたあわせて約130キロのトマトが4時間ほどで完売しました。
客がべた褒めするトマトの味。実は、永尾さんにはその味がとある理由から分かりません。
【永尾真治さん】
「(自分が)トマトを食べられない分、味が分からないっていうのでお客さんに味を教えてもらいたいっていうのと、全部最終的な答えはお客さんが持ってるなっていうことで対面で話しながら答えを聞きながら」
両親が農家をしていて、子供のときに毎日たくさんのトマトを食べ過ぎ、アレルギーになったという永尾さん。代々続いてきた農園を継いだのは33歳のときでした。
【永尾真治さん】
「農園継ぐ前は車の板金塗装整備を行ってました」
3人兄弟の末っ子ということもあり農園を継ぐつもりはありませんでしたが、ある事件がきっかけで継ぐことを決意します。
【永尾真治さん】
「ここのハウスが約11年前ぐらいに漏電から火事になりました」
火事の煙が充満したハウスの中で、収穫を翌日に控えていたトマトがすべて枯れてしまったといいます。専業農家だった永尾さんの両親はひどく落胆しました。
【永尾真治さん】
「父母も今まで専業農家で私たちを育ててくれたていうのもあり、なにもせず「農業は嫌だ」「したくない」っていうよりは「やってみよう」「まずやってみよう」と思ってスタートしました」
農園を継ぐという永尾さんの決断に対し、周囲の反応は決して良くありませんでした。
【永尾真治さん】
「「重労働よね」休みもなく働いてる時間も長く「意外に儲からないよね」仲間からよく言われてました」
そんな中で農家になり10年以上が経った永尾さん。「農家になったら儲からなかった」と自虐的に話しながらも今では「農業が一番楽しい」と笑顔で話します。
【永尾真治さん】
「作物ひとつ、たった食べ物ひとつで人の笑顔をつくることができる、つくりがいがある、ものすごくやりがいがある仕事だなって思ってます」
永尾さんは、そんな農業の楽しさを知ってもらうことが、農業の未来につながっていくと考えています。
【永尾真治さん】
「農家さんが目一杯楽しんでもらう、楽しんでもらった中でそういう姿を見た子供さんたち大人が「ああいう職業いいね」って言えるような職業に」
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