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佐賀県の人口どうなる?"80万人"を切るのもすぐか【佐賀県】
2022/12/06 (火) 18:50

続いては、データをもとに地域の課題を掘り下げる「数字で見る佐賀」のコーナーです。テーマは佐賀県の人口についてです。
取材した川野アナウンサーです。よろしくお願いします。
【川野アナウンサー】
まずはこちらをご覧ください。先週、県が公表した佐賀県の最新の推計人口です。何人ぐらいだと思いますか?
【キャスター】
「80数万人くらいかな?」
【川野アナウンサー】
鋭いです。80万138人です。前の月と比べると400人近く減少していて、近年の動向を見ると年内にも80万人を割るのではと見込まれています。80万人を切れば戦後初めてだということです。
【キャスター】
「昔は”88万県民”という言葉もあった。人が減ってしまったなと思う…」
【川野アナウンサー】
佐賀県の人口は約140年前の1883年から記録が残っています。人口の推移を見ると、終戦の1945年前後では70万人から91万人と一気に20万人以上増えました。その後、1955年には佐賀県の人口が史上最多となります。何人だと思いますか?
【キャスター】
「97、98万人かな」
【川野アナウンサー】
100万人に迫る数字となり、「人口の過剰時代」とも呼ばれました。
【キャスター】
なぜ、こんなに人口が増えた?
【川野アナウンサー】
調べてみると、こちらの「佐賀県政史」に記録が残っていました。1979年に発行されて県庁に保管されているもので、このように記されています。
今から約70年前、人口が急増した理由について「大量の復員・引き揚げ者などの流入」、つまり戦争が終わって多くの人が佐賀に帰ってきたこと、そして「公衆衛生や医療の進歩による乳幼児の死亡率の低下や寿命の伸び」などを挙げています。
中でも、「佐賀県の戦災が僅少であり、住宅事情が良いこと」などから復員・引き揚げ者は全国的にも多かったということです。
【川野アナウンサー】
1980年代からしばらくは「88万県民」という言葉もよく使われました。その後は、主に少子化の影響で1997年から25年連続で減少している、という状況です。
【キャスター】
人口減少は全国的にも問題になっていますが、佐賀県の人口も今後やはり減少が続きそうですか?
【川野アナウンサー】
将来の推計人口はこのようになります。
2040年は69万人となっていて、あと20年もたてば60万人台に入ると推計されています。人口減少が進むと、医療や飲食、小売りといった私たちが普段当たり前に受けている生活関連のサービスがどんどん縮小していく可能性もあります。
人口の減少について、県の担当者はこのように話しています。
【県政策部 鳥飼広敬政策調整官】
「実際にいろんな現場、介護・福祉・農業・建設業・ものづくり産業などいろんな現場で”人が不足している”声を聞く。そういったところで(人口減の)影響が出ているのを改めて感じさせられる。人口減少は避けて通れない問題。今回70万人台になるので改めて人づくり、人への投資を県として力を入れる必要がある」
【キャスター】
人口減少が進むのは避けられない中で実際にどんな対策をするのか、というのは難しい課題ですね。
【川野アナウンサー】
人手不足、という話がありましたが今後の大きなポイントの1つが「県内就職率の向上」です。
実は佐賀県は「15歳未満」の人口の割合が全国で3番目に高い一方で、高校生の県内就職率は66.6%。年々増加しているものの、全国で6番目に低い水準です。
近いうちに佐賀県の人口は戦後初めての70万人時代に入ります。
今後はいかに佐賀の魅力を発信し、どれだけ若い人たちに佐賀県に残ってもらうか、というのも人口減少対策のテーマの一つと言えそうです。
取材した川野アナウンサーです。よろしくお願いします。
【川野アナウンサー】
まずはこちらをご覧ください。先週、県が公表した佐賀県の最新の推計人口です。何人ぐらいだと思いますか?
【キャスター】
「80数万人くらいかな?」
【川野アナウンサー】
鋭いです。80万138人です。前の月と比べると400人近く減少していて、近年の動向を見ると年内にも80万人を割るのではと見込まれています。80万人を切れば戦後初めてだということです。
【キャスター】
「昔は”88万県民”という言葉もあった。人が減ってしまったなと思う…」
【川野アナウンサー】
佐賀県の人口は約140年前の1883年から記録が残っています。人口の推移を見ると、終戦の1945年前後では70万人から91万人と一気に20万人以上増えました。その後、1955年には佐賀県の人口が史上最多となります。何人だと思いますか?
【キャスター】
「97、98万人かな」
【川野アナウンサー】
100万人に迫る数字となり、「人口の過剰時代」とも呼ばれました。
【キャスター】
なぜ、こんなに人口が増えた?
【川野アナウンサー】
調べてみると、こちらの「佐賀県政史」に記録が残っていました。1979年に発行されて県庁に保管されているもので、このように記されています。
今から約70年前、人口が急増した理由について「大量の復員・引き揚げ者などの流入」、つまり戦争が終わって多くの人が佐賀に帰ってきたこと、そして「公衆衛生や医療の進歩による乳幼児の死亡率の低下や寿命の伸び」などを挙げています。
中でも、「佐賀県の戦災が僅少であり、住宅事情が良いこと」などから復員・引き揚げ者は全国的にも多かったということです。
【川野アナウンサー】
1980年代からしばらくは「88万県民」という言葉もよく使われました。その後は、主に少子化の影響で1997年から25年連続で減少している、という状況です。
【キャスター】
人口減少は全国的にも問題になっていますが、佐賀県の人口も今後やはり減少が続きそうですか?
【川野アナウンサー】
将来の推計人口はこのようになります。
2040年は69万人となっていて、あと20年もたてば60万人台に入ると推計されています。人口減少が進むと、医療や飲食、小売りといった私たちが普段当たり前に受けている生活関連のサービスがどんどん縮小していく可能性もあります。
人口の減少について、県の担当者はこのように話しています。
【県政策部 鳥飼広敬政策調整官】
「実際にいろんな現場、介護・福祉・農業・建設業・ものづくり産業などいろんな現場で”人が不足している”声を聞く。そういったところで(人口減の)影響が出ているのを改めて感じさせられる。人口減少は避けて通れない問題。今回70万人台になるので改めて人づくり、人への投資を県として力を入れる必要がある」
【キャスター】
人口減少が進むのは避けられない中で実際にどんな対策をするのか、というのは難しい課題ですね。
【川野アナウンサー】
人手不足、という話がありましたが今後の大きなポイントの1つが「県内就職率の向上」です。
実は佐賀県は「15歳未満」の人口の割合が全国で3番目に高い一方で、高校生の県内就職率は66.6%。年々増加しているものの、全国で6番目に低い水準です。
近いうちに佐賀県の人口は戦後初めての70万人時代に入ります。
今後はいかに佐賀の魅力を発信し、どれだけ若い人たちに佐賀県に残ってもらうか、というのも人口減少対策のテーマの一つと言えそうです。
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