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2020.05.06

陶彫作家 坂口和彦さん

陶彫作家・坂口和彦さんをご紹介します。

今にも羽ばたきそうなフクロウ。彫刻した粘土を焼き上げる「陶彫(とうちょう)」と呼ばれる技術で作られています。

作っているのは、陶彫作家の坂口和彦さん。およそ35年間、食器を作る傍ら動物の陶彫に取り組んでいます。
大学時代に油絵や彫刻を学んだあと、鳥栖市の窯元で働いていた坂口さん。何か自分らしい作品が作れないかと考えていました。

坂口さんが動物の陶彫を始めたのは、テレビで北海道のシマフクロウの特集を見た際に、そのなんとも言えない愛らしい表情をぜひ焼き物で作ってみたいと思った事がきっかけだそうです。


粘土を巧みに削り、フクロウの形を作る坂口さん。作品を焼き上げる時に、割れないよう中を空洞にします。粘土の厚さの加減が最も重要だと言います。

微妙な調整をするのに欠かせないのが、手作りの道具です。曲線の角度や模様の大きさ、幅などに自在に対応するためです。

動物たちのリアルな骨格や羽を表現するため、写真を参考に作業を進めます。粘土でいかに羽の柔らかさを出せるかが大事です。

最もこだわっているのが、動物たちの表情です。特に目と顔。
「自分の気持ちや心の状態が一番影響する。それが上手く焼いてでたら一番嬉しい。」と坂口さんは話します。


坂口さんは最後に、「日本にいる動物は作ってきたからアフリカのサイみたいなのを作ってみたいと思います。そういう表情の面白さを出せたら良いなと思っています。」と今後の作品作りについて語られました。

陶房 基肄(きい)
住所:三養基郡基山町宮浦2478
電話番語:0942-92-0475

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