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2019.09.27

かちプレ娘2人旅in熊本~震災から3年半、熊本の今~

かちかちPressリポーターの安藤さんと鷲尾さんが二人旅。その中から、震災から3年半経った熊本の現在の様子をご紹介します。

熊本市の今

震災で大きな被害を受けた熊本城。現在も復旧作業中です。
震災の爪痕が、塀や石垣に残っています。
当初に比べると、瓦などはだいぶ修復されています。
少しずつ復旧が進み、2021年度中には天守閣の復旧が完了する予定です。

熊本城の修復には時間がかかっていますが、熊本市の町並みは震災以来すっかり元通りに。熊本最大の繁華街・下通りは多くの人でにぎわっています。

熊本市には、2019年9月14日に復興のシンボルとなる「サクラマチクマモト」という大型複合商業施設がオープンしました。ファッションや飲食店など、149の店舗が入っていて人気スポットとなっています。

阿蘇市の今

阿蘇市にある門前町商店街。通りを歩くと、20カ所以上の場所にきれいな湧水が流れ、自由に頂くことが出来ます。

馬肉のコロッケを販売している「阿蘇 とり宮」さんのそばにある幸せの石。触ると幸せになれると言われています。


多い時は1日2000個売れるシュークリームを販売する洋菓子店「阿蘇お菓子工房 たのや」。しかし、震災の前よりお客さんは減っているそうです。

震災によって内装のタイルが壊れてしまった、たのやさん。修理をしてくれる大工さんが中々見つからず、修理が終わったのは震災から2年後。商店街全体も、1年半~2年半かけてきれいになったそうです。

現在も、通行できない道路が残っていて、阿蘇への観光客の数はまだまだ少ないそうです。道が良くなってお客さんが多く訪れた時に、「阿蘇はいいなぁ」「食べ物が美味しいな」と言われる様一層努力していきたいと仰っていました。

現在も修復工事中の阿蘇神社。元々大きな楼門がありましたが、震災により姿を消してしまいました。
神社は大きな被害を受けましたが、すぐ近くにある商店街にはそこまで影響がなく、商店街の方々は「神社が守ってくれたんじゃないか」と仰っているそうです。

震災以来、ずっと休業状態だった地獄温泉 清風荘。2019年4月、日帰り入浴のみですが3年ぶりに営業を再開しました。
清風荘は元々、江戸時代から続く歴史ある温泉宿でした。
地震、さらにそのあとの大雨によって旅館は全て崩壊。周りの道路も通れなくなったため、2年間は整備したくてもできない状態だったそうです。

それでも前向きに再建を進めた結果、ついに営業再開。
2019年10月中旬には「元の湯」と「たまごの湯」が完成予定。それぞれ泉源が違っていて、4月から再開している「すずめの湯」と合わせて、3つのお湯が楽しめるようになります。

  • 「すずめの湯」 1200円
    混浴なので、持参の水着もしくは湯あみ着(1100円)を購入して入浴します。
200年以上歴史のある温泉。とろみがあり、化粧水の様なお湯です。泥パックも楽しめます。
すずめの湯の隣には冷泉が。繰り返し交互に入ることで、美肌効果が期待できるそうです。

益城町の今

震災で2度の震度7を記録し、甚大な被害を受けた益城町。約2700棟以上の住宅が大きく倒壊しました。
3年半たった今、一部には復旧作業が見られるものの、住宅の解体工事はほとんど終わり、復興に向けて新しい住宅が次々と建てられています。
今も約200世帯が暮らしている。益城テクノ仮設団地
仮設団地の中には、地元に愛されている7つの店舗が集まり、「益城テクノ笑店街7」として営業。仮設暮らしをしている人たちの生活を支えています。
店舗の中の一つ、岡本商店。ここでは名物としてプリンが販売されています。
岡本商店は、元々は明治時代から続く地域に根付いた酒屋さんでした。しかし、地震によりお店は全壊。町の再開発の影響もあって、元の場所に再建することが出来ず、地震から3年半たった今も仮設住宅で営業をされています。
地震前は、酒・たばこ・食料品やお惣菜など、スーパーに売っているものを一通り販売されていたそうですが、仮設であまりお店が広くない為、現在は駄菓子とプリンのみを販売しています。
プリンは9年前から販売していましたが、「益城町を元気づけたい」という思い、そしてプリン用に使用していたオーブンが震災を受けても無事だった事から、「復興の目玉になれば」と益城プリンと名前を変えて販売するようになったそうです。
益城プリンはプレーン・黒ゴマ・コーヒーの種類を販売しています。
岡本商店さんは、2020年6月に仮設団地が閉鎖されることに伴い移転をすることに。それでも、「益城プリンを通して復興の手助けをしたい」、「今まで応援してくれた人に恩返しがしたい」と、現在は前あったお店の場所の近くに再建出来る様取り組んでいます。

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