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2024.03.01

新しいエネルギー "地中熱"を使いカーボンニュートラルな空調設備に?

カーボンニュートラルとは?

二酸化炭素などの地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量から
森林などによる吸収量を差し引いて、二酸化炭素などがゼロになる。均衡がとれている ということをカーボンニュートラルと言います。
この目標を2050年までに世界の半数以上の国が達成すると表明していて、日本も同じように宣言しています。


佐賀市東与賀町にある「東よか干潟ビジターセンター ひがさす」
こちらの施設では新しいエネルギー「地中熱」を使っています。
地中熱利用の普及啓発を行っている「有明未利用熱利用促進研究会」という団体もあります。
有明未利用熱利用促進研究会

再生可能エネルギーとして注目を集める未利用熱利用システム、主に地中熱利用の普及啓発の技術向上を目的に活動している団体です。

有明未利用熱利用促進研究会の岩尾さんにお話を伺いました。
地中熱とは

地表から10~100m程の場所は温度が1年間を通して一定の熱が保たれています。
佐賀の場合、夏も冬も20℃くらいです。

20℃は、夏だと冷たく、冬だと温かい温度です。その温度を利用しています。
夏の暑いときは、地中に暑い熱を送ります。
そうすると、地表は涼しくなります。

冬は逆に地中の熱を部屋の中に戻します。そうすると温かくなります。

この仕組みが省エネ・カーボンニュートラルに繋がります。

ひがさすでは"地中熱ヒートポンプ方式"を採用しています。
全館の空調の約6割を地中熱でまかなっています。
地中熱ヒートポンプ方式

地下100mから1年中約20℃を保っている地中の熱を利用して館内の空調設備に活用する方式です。


佐賀県内でも地中熱は徐々に広がりを見せています。
「神埼市役所」や「SAGAアリーナ」で活用されています。

佐賀県は「地中熱」と相性がよく、未来に向けて可能性を秘めているそうです。
佐賀平野は約1000m程、泥や砂が堆積しているそうで、ボーリングをする際にとても掘りやすいそうです。
佐賀県を含む有明海岸の地盤は柔らかいため掘りやすく、費用が抑えられる可能性もあります。

地中熱を利用しているお宅も!

個人宅での利用も少しずつ増えてきているそうで、上峰町で地中熱を利用しているお宅にお邪魔しました。
こちらのお宅では新築をきっかけに地中熱を導入し、リビングなどの冷暖房として利用しています。

こちらが地中熱の機械です。

【住民】
「環境に優しく、温暖化などをよくしたいと思って利用するのを決めました。また、空気が24時間一定に暖かいというのは過ごしやすいと思います。エアコンと違い空気が乾燥しないですし、飼っている猫にも優しいなと思います」


足元にある地中熱。もっと身近になることが地球にかかる負担の減少に繋がります。
地中熱利用の普及で、カーボンニュートラルの世界へ。
【2024年2月28日放送 かちかちPress 知ってる?カーボンニュートラルより】

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