寒い時期のくしゃみや鼻水 鼻づまり「冬の鼻炎の原因は…?」
寒いと鼻水が止まらないのはなぜ?冬の鼻炎の原因を徹底解説!【医師監修】
寒い季節になると、「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
今回は、「寒いと鼻水が出る理由」など、冬の鼻炎の原因について詳しく解説します。
そこで、今回は「冬の鼻炎の原因は…?」についてお伝えします。
鼻炎について耳鼻いんこう科の先生に詳しく聞いてきました!
佐賀県医療センター好生館 耳鼻いんこう科の宮崎純二先生に伺ったお話を元にお伝えします。
鼻炎とは?症状が出るメカニズム
鼻炎とは、一般的に鼻の粘膜に起こる炎症のことを指します。
鼻の粘膜の炎症によって、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの不快な症状が引き起こされます。
鼻水は、異物を体の外に出す役割を果たしています。
Q.鼻炎の原因は?
鼻炎の原因は大きく分けて、「感染性」「アレルギー性」「その他」の3つに分類できます。
感染性鼻炎
ウイルスや細菌などの病原体によって引き起こされる鼻炎です。
アレルギー性鼻炎
ダニ、花粉、ハウスダストなどのアレルギーを引き起こす物質(抗原)によって引き起こされる鼻炎です。
感染症やアレルギー性の鼻炎は、ウイルスや抗原に対する体の防御反応などで起こる炎症によるもの
その他の鼻炎
- 外部からの刺激に対する反射
- 加齢による鼻粘膜の機能低下など様々な原因がある
温かいものを食べたときに鼻水が出るなど、外部からの刺激によって起こる鼻炎が該当します。
この場合は炎症ではなく、体の反射的に起こる鼻炎です。
寒い時期に鼻炎が悪化する理由「寒いと鼻水が出る理由とは?」
風邪をひきやすい環境
冬は風邪をひきやすい環境という事が鼻炎の原因ともいえます。
冬でも飛散する花粉
通常2月上旬から花粉症は始まりますが、実際には12月頃から少しスギ花粉が飛ぶことがあります。
小春日和になったりすると、春先になったとスギの木が勘違いをして花粉を飛ばします。敏感な人は少量の花粉で症状が出ます。
寒暖差に対する反射
寒いと鼻水が出る理由の大きな要因の一つが、寒暖差に対する体の反射です。
暖かいところから急に寒いところに行き、冷たい空気を吸うと、鼻がつまりやすくなったり、鼻水が出たりします。反対に寒い所から温かいところに行っても鼻がつまるなどの症状が出ることもあります。
サラサラの透明な鼻水が出るのも反射的に出ている症状です!
空気の乾燥
冬は空気が乾燥しているうえ、暖房などによりさらに乾燥するため、乾燥性の鼻炎になることもあるそうです。
自律神経の乱れ
また、体の様々な機能を調整する自律神経の乱れも鼻炎の原因に!
これは生活習慣の乱れや冷えなどが影響しているそうです。
鼻も自律神経で機能が維持されているので、自律神経の調整が悪くなると花の症状も悪くなります。
身体のいたるところに自律神経があり、鼻も例外ではありません。
POINT(鼻炎の分類)
- ウイルスや細菌による感染性の鼻炎
- ダニや花粉などによるアレルギー性の鼻炎
- その他さまざまな原因による鼻炎
POINT(冬の鼻炎の原因)
- 風邪のウイルスなどが繁殖しやすい
- 冬にも花粉が飛んでいる
- 室内と屋外などの寒暖差
- 空気の乾燥
- 自律神経の乱れ
など、様々な原因があります。
【2024年1月22日 かちかちPress みんなで ヘルシーライフより】