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2023.10.17

コンクリート製品で暮らしを守る!武雄市「不二コンクリート工業」

武雄市に本社を置く「不二コンクリート工業株式会社」
1970年設立で、インフラを支えるコンクリート製品などを製造し、私たちの暮らしを「陰ながら」支えています。

ご案内していただくのは不二コンクリート工業の大宅さん

こちらの工場では主に側溝、縁石、下水道に使用される製品などを製造しています。

普段は土の中に半分以上が埋まってほとんどが見えていない物ですが、私たちのライフラインを支えるまさに縁の下の力持ち!

工場見学スタート!

側溝の型枠に鉄筋を仕込む

今から、側溝を作っていきます。

コンクリートは圧縮(押しつぶす力)には強いが、引張(引っ張る力)には弱いので、鉄筋をコンクリート中に入れることで引張の強度を保っています。
鉄筋を仕込んだ型枠に生コンクリートを流し込む 
細かい振動で気泡を抜き緻密なコンクリートに仕上げる

流し込んだら、細かな振動を与えて中の空気を抜き、緻密なコンクリートに仕上げていきます。

コンクリートはこのままでも固まりますが、時間がかかるため、早く固めるために「スチーム」を使用しています。
スチームの作用で 水分・温度管理をしながら常温で放置するよりも早く固めることができます。
こうやって蒸気の力を借りながら、しっかり固まったコンクリート製品が完成しました!
固まった製品を型枠から外す
強力な力で吸い上げる装置で、コンクリートを型枠から外しています。

触ってみると、ほっかほかの温度なんだそうです。

こうして完成した「側溝」は、ほとんどの部分が土の中に埋まってしまうものの、私たちの暮らしをいろんなところで支えてくれています。

そして、この側溝の他にも、大きさや形など、本当に様々なコンクリート製品が製造されていました。
このコンクリートはよく皆さんの生活に溶け込んでいるもの。
これは、中央分離帯のコンクリートなんです。
実際に佐賀市内のどんどんどんの森の大通りに、中央分離帯として使われていました。
もちろん、ドライバーの方、運転中はわき見運転をせず、車を降りて安全な場所から探してみてください。

このように町の中にあふれているコンクリート製品ですが、環境の変化に伴い、製品のニーズにも変化が生まれているようです。

こちらの商品は、ニーズがとても増えてきている商品なんだそうです。

こちらは「積みブロック」と言われています。

近年急増している豪雨災害などの現場で斜面などを保護するために用いるブロックで、災害時の早期復旧にも役立っています。


製品を見ていると、こんなマークがありました。
ひっくりかえすと、ひらがなの「さ」に見えます。

このマークは佐賀県認定リサイクル製品認定マークといい、県内の循環資源を利用するなどの基準を満たした県認定のリサイクル製品に表示することができます。

製品作りに使われている循環資源は「灰」で、ゴミ焼却場で残った焼却灰を高温で加熱・溶解し、冷却してできる「スラグ」という物質を使用しています。

コンクリートは水・砂・セメントなどを混ぜて作っており、砂の一部としてスラグを使用してエコな商品を作っています。


不二コンクリート工業の大宅さん「年々豪雨災害も増えていますし、私たちの商品を使って皆さんの生活を守るということで、高品質なコンクリート製品を作っていきたいと思っています」
【2023年10月12日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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