1. TOP
  2. 記事一覧
  3. ライフ
  4. 長期的な胃の痛みは要注意「胃の痛みを放置しないで」

ライフ

life

2023.06.22

長期的な胃の痛みは要注意「胃の痛みを放置しないで」

今回のテーマは「胃の痛みを放置しないで」

近年、コロナ禍で胃がんの検診を受ける人が減ってしまっています。
そこで前回は、胃カメラの検査をしましょう、とお伝えしました。
最近の胃カメラは、細いタイプのスコープもあって、麻酔で寝ているうちに終わらせる方法も一般的になっています。
「ぜひ早期発見のために検査を!」と呼び掛けていました。

前回の記事
今こそ「胃がん検診を」最近の胃カメラ事情を取材

胃がんに限らず胃の状態において最も懸念すべき状態は「自覚症状があるのに、放置されるのが最も心配」

みなさんは、時々胃が痛くなる時はありませんか?
ではその自覚症状とは?放置すると、どうなるか?どれくらい続いたら医師に相談すべき?それらを胃腸科の「なかしまクリニック」の院長 中島弘治さん(胃腸内科医)にお話をうかがいました。

どんな自覚症状が危ない?

危険視される胃の自覚症状
  • しくしく痛む
  • ズキズキと重たい感じ

胃がん・胃潰瘍の疑い

  • 酸っぱいものが上がってくる

逆流性食道炎の疑い

そうった症状の時は、一度受診をしてみてください。

症状を放置すると、どんな危険性が?

中島先生「胃潰瘍や胃がんを放置しておくと、病気そのものも進行しますし、消化管の壁に穴が空いてしまって腹膜炎を起こし、命に関わることもあります」

どれくらい症状が続いたら受診すべき?

例えば、市販の胃薬をずっと飲まれている方で、胃痛が治らずに受診する日数の目安はどれくらいなのでしょうか?

中島先生「個人差がありますが、ひと月・ふた月、月単位で症状が続く場合、そして、食欲の低下がある場合。ご飯が食べられなくて体重が減るというのには悪性を疑います。そういった症状がある方はすぐに受診してください」

中島先生「特に高齢者はあまり症状が強くないので、家族がおかしなと思ったらぜひ病院へ連れてきてもらえればと思います。」

やっぱり胃カメラしなきゃダメ?

中島先生「いきなり胃カメラの検査をお勧めするのではなく、まずは問診をして、症状の背景から総合的に判断します。症状がどれくらい続いているのか、仕事、家庭で変わったことがなかったのかなどを含めて聞いたうえで、生活習慣の見直しなどをお伝えして薬などの治療をします。"即・胃カメラ"ではありません

受診したらすぐに胃カメラをするとは思わずに、もっと楽に相談しにきてみてください。


胃がん検診のヘルシーヒント
  • "長期的な痛み"は要注意
    しくしく、ズキズキ、重みのある痛み、いつもと違うのが目安
    空腹時に痛む、食事したら痛むなど、いつどのくらい痛むのかチェックしてみてください。

  • 症状が1カ月以上なら受診を

  • 受診「即・胃カメラ」ではない
    胃カメラが怖いから病院に行かないというが1番危険ですので、合わせて胃がん検診も受けてみてください。

【2023年6月19日 かちかちPress いきいきヘルシーヒントより】

関連記事

RECOMMEND