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2023.05.15

安全で快適な暮らしのために!主にグレーチングを製造 みやき町の「株式会社シマブン」

株式会社シマブン

みやき町の「株式会社シマブン」
こちらでは、グレーチングをメインに製造しています。

そもそも、グレーチングとは何でしょうか?
まずは、ショールームへ行くことに。

グレーチング

排水溝などに使われる格子状の蓋

温泉やプールなどでよく見かけるものです。

シマブンは1871年創業。

その始まりは「瓦職人」なんだそうです。
そこからタイルの代理店、水回り製品全般へと時代のニーズに合わせて変化。

現在はグレーチングをメイン製品とし、開発・製造・出荷まで一貫して行っており、シマブンの製品は全国、そして世界でも使われているんです。

んなシマブンの強みは「製造のスピード」

中には朝注文を受け、翌日には発送できるものもあるんだとか!

製品は大きく分けて30種類ほど。
サイズ・色によってさらに細かく種類が!

ちなみに、使う場所によって細かく大きさが違うので、ほとんどがオーダーメードなんだそうです。

ユニバーサルデザイン商品にも力を入れており、こちらのグレーチングの特徴は「滑りにくい」というのが特徴です。

2層の樹脂で構成される「セーフティグレーチング」という商品になります。

下はツルツルした硬質樹脂(かたい)、上は柔らかい軟質樹脂となっています。

実際に上を触って手を滑べらせてみても滑りにくく、軟質樹脂は滑りにくくソフトな肌触りに

また、表面がひんやりしにくい素材になっているため、急激な温度変化で身体に悪影響を及ぼすヒートショックを予防することができます。
それにより介護施設などでも多くの方々に利用されています。

工場へ移動!

排水ボックス

グレーチングをのせる溝の部分

排水ボックスは、この大きな板を加工してつくられています。

板を切り抜き 排水ボックスのパーツをつくる

2022年10月に導入されたばかりの機械です。

プログラムされた動きで正確に板を切り抜きます。その誤差はほぼなし!

導入された理由は排水ボックスを自社製造するため。そうすることにより、スムーズに色んな事が可能になります。

パーツの溶接

作業されている方はインドネシアの方で、日本に来てまだ1年も経っていませんが、謙遜までマスターされるほど日本語が上手な方でした。

溶接で気を付けるポイントを聞くと「材料が薄いので、溶接電流や溶接時間を調整し、穴が開かないように気を付けています」

繊細な作業だというのがわかります。

グレーチングの製造工程へ!

樹脂製のグレーチングの材料「樹脂棒」

様々な色やサイズのものがあるんです!

樹脂棒をカット

組み作業に影響が出るため、ズレが出ないように作業しています。

お次は、2022年に導入されたロボット!

こちらは、樹脂棒に穴をあけるために使われます。

穴をあけたところは、グレーチングのこのパーツを通すため穴!

パーツを穴に通して樹脂棒同士を繋げます。

穴あけ作業はロボットだけでなくこちらでも!

ここで扱うのは、先ほどとは別の製品に使う樹脂棒で、ステンレスの棒を差し込むための穴を開けます。
作業されている方にお話を聞いてみると、穴あけ歴11年半!1日1000回作業されているそうです。

製品ごとに穴をあける場所が異なるため、寸法の計算が必要になります。

作業される方は計算が好きなので、自分に合っていて、作業が楽しいんだそうです。

棒の先を削る

先ほどの工程で穴をあける所に入れるステンレスの棒もこちらの工場で加工しているんです

棒の先を手作業で削り…

それをこちらの機械で加工!

必要な長さにカットされ、先端はナットを取り付けられる形に!

樹脂棒とパーツを組む

1日に50~70枚ほどを組み立てています。

小さいパーツをどんどん嵌めていく作業をされていますが、これは「スペーサー」というもので、樹脂棒の間を空けるための道具です。

こうして完成した製品は梱包され、全国・世界へと旅立っていきます!

総務課の大石さん「今後も経営理念の、笑顔づくり・感動づくり・未来づくりを通しまして、全国、地域の皆様、海外の皆様へオンリーワンの商品を届けられるように頑張っていきたいと思います。安心安全、生活面で頼られる部分をこれからも支え続けたいなと思います」

シマブンさんではこんなものもつくっています!

こちらのグレーチングはなんと天然木製!
メープルやひのきなどいくつか種類があり、「心地よい足裏感」と「滑りにくさ」が特徴なんです!

高級感あふれる色合いや本物の自然な木肌感から旅館などでも使用されているそうですよ!

「小川くん」

可愛らしい名前の「小川くん」は、排水ユニットといって排水溝と樹脂製グレーチングがセットになっているものです。

名前の由来は「小川のようにさらさらと水を排水する」ということで、先代の社長さんと当時の社員のみなさんで決めたそうです!

【2023年5月11日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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