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2023.05.11

【小田井の今、佐賀にいます。】佐賀市久保田町「原田製樽所」全国でも約10件しかない製樽所で"酒樽作り"に挑戦!(後編)

毎週火曜日17時台にかちかちPressで放送します。

元純烈メンバーの 小田井涼平さん が佐賀県内にいる様々なジャンルの職人・達人の技を体験するコーナーです。


今回は長く続く伝統の技 鏡開き用酒樽づくりに挑戦します!

こちらが鏡開きなどで使われる酒樽です。

佐賀市久保田町にある「原田製樽所」。
製樽所は佐賀県にはここだけにしかなく、九州にも2件、全国でも約10件ほどしかないので、全国の酒造メーカーから注文が届くそうです。
原田製樽所の【原田博史さん】です。

原田製樽所は大正元年(1912年)創業で今年(2023年)で111年目になります。
こだわりの「吉野杉」を使い、接着剤・釘を一切使わず仕上げる職人技です。

詳しい製法などは前編でご紹介しています。
【小田井の今、佐賀にいます。】佐賀市久保田町「原田製樽所」全国でも約10件しかない製樽所で"酒樽作り"に挑戦!(前編)

小田井さんが挑戦!

酒樽の作り方①

竹の枠に杉板を丸く並べていきます。

作業がアナログです。
竹枠を上げて締めてみます。
上げているときは、上手くいっているように思えましたが、板の間に隙間があったため並び替えが必要です。
板の並び替えはパズルのようでとても難しいようです。
30分以上、板と格闘しますが正解が分かりません...
板を削って調整してみます。(作業名 : 正直押し)
正直押しをしたあと、板をはめなおしましたが、もうちょっとのようです。
さらに削って調整します。
やっと合格しました!

酒樽の作り方②

竹枠を叩いて締め上げます。

手は叩く作業で塞がっているため、足で回しながら作業をします。
しかし、簡単には回せません...
酒樽の作り方③

板を叩いて段差をなくします。

酒樽の作り方④

樽の内側をかんなで削ります。

酒樽の作り方⑤

底板を入れて棒で突きます。

底を入れた後に、明かりが漏れていたらすき間があるということでNGです。

このようにしてすき間の有無をチェックをしていきます。

酒樽の作り方⑥

さらに竹枠を叩いて締め上げます。

すき間がなくなりました!

酒樽の作り方⑦

樽の底・ふちを削ります。

酒樽の作り方⑧

ふたをはめ込みます。
間を曲げながら先に両端をはめます。

その後、打ち付けてはめ込みます。
これで完成しました!

想像以上に重労働でした。
板を並べるところでだいぶ頭を使います。その時点で小田井さんは心が折れそうだったそうです(笑)
1人で作れるようになるまでどのくらいかかる?

原田さんは、今でもちゃんとできているのかどうか自分ではわからないそうで、クレームが無く納品ができるようになるまで5年ほどかかったそうです。

原田製樽所 は、111年伝わっているものを守り続けて作っている素敵な場所でした。これからも手作業の製法にこだわって伝統を繋いでいきたいということです。

今回小田井さんが作った酒樽は、原田さんが仕上げを行って普通に商品として出荷されるそうです。

職人(原田さん)いわく、小田井さんのように初めてでスムーズに板並べが出来る人はなかなかいないそうで、とても見込みがあったそうです。

酒樽は水分を含んで時間が経つと、杉の再生能力によって密着した板同士がくっつき、膨らんでいくため中の酒が漏れないそうです。


小田井の今、佐賀にいます。

毎週火曜日17時台にかちかちPressで放送しています。
元純烈メンバーの小田井涼平さんが佐賀県内にいる様々なジャンルの職人・達人の技を体験します!

【2023年5月9日放送 かちかちPress 小田井の 今、佐賀にいます。より】

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