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2023.03.05

亜鉛箱文字専門メーカー「株式会社パックス・トーア」

株式会社パックス・トーア

鹿島市にある株式会社パックス・トーア

こちらでは、お店の名前などでよく目にする亜鉛箱文字を作っています。

亜鉛箱文字とは、亜鉛を使った立体文字のことです。

44年前、「町の看板屋さん」として始まったパックス・トーアは1998年に箱文字事業を開設。

それ以来、亜鉛で加工した板からつくる立体文字「亜鉛箱文字」の専門メーカーとしてのべ1万5000件以上もの製品をつくってきました。

亜鉛箱文字の製造現場に潜入!

溶融亜鉛メッキ鋼板

こちらで製造しています。

「溶融亜鉛メッキ鋼板」とは、鋼板を溶かした亜鉛で加工したもので、板を亜鉛でコーティングしているため、傷やサビに強いという特徴があるんです!

そんな鋼板からつくるのは大きく分けて2つ!

1つめは箱文字の表になる「表示面」、2つめは厚みになる「立ち上り」

まずは「表示面」をつくる様子を見ていきます!

データを読み込み 鋼板をレーザーカット

機械の方でデータを読み取り切っていきます。

お客様から頂いたデータを、この機械専用のデータに作り替えて作業していきます。

また、データを作る時点で1枚の板に少しでも多くの文字が入るように並べています。

材料の無駄が無いように配置しているんです!

アルファベットから漢字までいろいろな形にカットできるそうで、こんなに複雑な文字にも対応しているんです!

続いては 2つめのパーツ「立ち上り」

曲げ加工

こちらは文字の形に応じて、角を曲げたり緩やかなカーブを作ったりする機械です。

帯状の鋼板にカーブや折り目などをつけていきます。

複雑な文字になってくると機械では対応できないところもあるため、複雑な文字は手作業で調整していきます。

機械で鋼板を曲げるとき、手作業で調整しやすいように曲げ加減を工夫しています。

曲げ加減は「きつめ」で調整!

  • 緩めの場合、道具を使い、内側に入れたり、外側に広げることを繰り返していきます。
  • きつめの場合、手で外に広げるだけで良いんです。
立ち上がり・表示面を接合(くっつける)

箱文字の強度を上げるための接合方法の工夫は、接合方法を組み合わせること。

接合方法を組み合わせるとは、どのような工夫をしているでしょう?

はんだ(合金)で仮付け

この作業で、箱文字の形が決まっていくので、仮付けはいちばん重要な作業なんです!

大きい箱文字だと強度が不安になることがあるため、そういう時は、レーザー溶接機で溶接しています。
はんだで本付け

また、本付けという過程があり、仮付けはポイントポイントにはんだを付けて形を整えていきますが、最終的には、はんだを全面に流し込むような形になります。

接合のあとはホコリなどを水で洗い流し、着色の作業へ。

色の付け方はシート貼りと

塗装の2パターン!

どちらも手作業でこの仕上がり!

完成品です。

とっても綺麗です。

塗装まで仕上げると、硬いイメージというのが全くなく、とてもポップです。
見た目は柔らかそうですが、持ってみたらしっかりとしたズッシリ感もあり、とても丈夫で長持ちするだろうなというのが触ってみて分かります。

パックス・トーアではLEDを入れた光る箱文字もつくっているんです!

こちらは鋼の板ではなく、アクリル製の板をカットして、箱文字本体のパーツを作っています。

アクリルのパーツはこのようにLEDを入れた上にかぶせることで、光を広げてやわらかく光らせる役割があるんですよ。

営業部 白濱さん「亜鉛でご縁を繋ぎますというダジャレのようなキャッチフレーズがあるのですが、亜鉛箱文字を通じてお客様と繋がっていく。そういう縁を私たちの会社は大切にしています」

また、パックス・トーアではこのようにシンプルな箱文字から表が光るもの、箱文字のバックが照らされるものなど様々な種類がつくられています。

【2023年3月2日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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