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2023.02.12

化粧品科学の先生に聞く「毛穴はなぜ開く?」

今回のテーマは「毛穴目立ち」の科学

実は、佐賀大学にこんな先生がいるんです!

化粧の専門家

徳留特任教授です。

元々は大手化粧品メーカーの研究所で働かれていた薬学博士で、関東の大学教授を歴任され、一昨年から佐賀大学で「化粧品科学講座」という授業を開講されています。

化粧の専門家の徳留特任教授に何か質問したいことはないかと、サガテレビ女性スタッフたちに聞くと、「毛穴について聞きたい!」というリクエストがありました。

ということで、「なんで毛穴は開くのか」という疑問を理論的に話してもらいました。

毛穴はなぜ開く?

毛穴には

  • 皮脂腺:脂が出る器官
  •  汗 線 :汗が出る器官

が存在します。

皮脂腺から脂が出てくるときに毛穴にたまって、毛穴が開いている"ように見える"と一般的に言われています。

毛穴自体がパカッと開いているわけではないということなんです!

皮膚の器官というのはとても小さいため、わずかに開くだけで目立つんです。

脂が酸化すると、黒ずんで見えたりします。
イチゴ鼻と言われる理由がそれです。

毛穴が開くと一般的に言われている状態というのは「皮脂が原因?」

皮脂がたまることで悪さをしていることは間違いないです。

ですが、皮脂には役割があります。

皮脂はバリアを作る重要な分泌物

皮脂には役割があり、毛穴から出てきた脂というのは、一般的に皮膚の表面を覆っています。それが皮脂膜というもので、皮脂膜があることにより殺菌作用があります。
人が生きていくうえで、皮脂は大事なものなんだそうですが、過剰に出るとニキビにもなります。

あり過ぎても困る、なさ過ぎても困る、なかなか難しいバランスで成り立っています。

改めておさらいすると…

「毛穴が開く」というのは、毛穴に皮脂が出過ぎたりたまりすぎたりすることが、大きな要因。
ただ、皮脂が作る皮脂膜は殺菌や保湿などの役割があって分泌されるわけで、本来悪者ではないんです。

毛穴汚れを洗うことは大事なのですが、洗い過ぎると「足りないんじゃない!?」と皮脂腺が反応し過ぎて、過剰な分泌につながってしまうこともあるんです。

マスク生活で毛穴が開く!

長引くマスク生活で、多くの女性が「毛穴が目立ちやすい」「化粧崩れで汚くなる!」という悩みを抱えています。

そこで、マスクと毛穴と化粧崩れの仕組みも聞きました。

マスク生活と「毛穴が開く」関係は?

マスク生活

マスクは肌を覆うため、密封されると熱が上がり、脂が出やすくなる方向に行きます。
脂の分泌が密封と関係することはあるらしいです。

皮脂が出やすい状況→皮脂がたまる→毛穴が開く

少なからずマスクが関係していると言えます。

毛穴が開くとなぜ化粧が落ちる?

油と脂が混ざって 溶けて流れる

一般的に化粧品は油モノ(油由来)なんです。
油モノが乗っかり、皮脂がいっぱい出てきます、毛穴が開いた状態になってます。脂がいっぱいあれば溶かすので落ちやすくなるのは当たり前です。「落ちない口紅」「落ちないマスカラ」も油には溶けるものが多いそうです。

皮脂のコントロールが大事になってきます

ライフスタイルでコントロールできる

皮脂の増減はライフスタイルでコントロールできます。

食べ物によっても皮脂の出方は変わりますし、徳留特任教授の研究では、紫外線を受けると皮脂がいっぱい出るという話があります。


毛穴目立ちのヘルシーヒント
  • 毛穴が開くのは皮脂が主な原因
    ただ、皮脂は必要な物でもあるので、落とせばいいという訳ではありません。落とした分は分泌されて補充されます

  • マスクの圧迫は皮脂が出やすくなる
    マスクで毛穴が開いて目立ち、化粧崩れも起こしやすい

  • 食事・紫外線・ストレスも要因
    こちらは次回、お伝えします

というわけで次回は毛穴目立ちの予防について!
洗顔の重要性やスキンケア商品選びのヒントを伺っています。

【2023年2月8日 かちかちPress いきいきヘルシーヒントより】

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