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2022.09.11

シャキシャキのもやしってどうやってできてる?「川﨑食品」

今回は、あの井手ちゃんぽんにも使われている、シャッキシャキなもやし!そんなもやしを作っている川崎食品(吉野ヶ里吉田)にお邪魔しました。

「シャッキシャキのもやしを食べたい…」

そんな要望から、九州で最初に太もやしの量産を手掛けた川﨑食品。通称「東京もやし」と言われる商品は、この工場で一日、なんと25トン生産されています。

もやしの元となる種「緑豆」

とても小さい種なんですが、もやしはすごい太いイメージがありますよね?

種には秘密はなく、栽培する環境に秘密があるんだそうです!

熱殺菌機で汚れを除去

まず原料である緑豆を熱殺菌機でしっかりと汚れを除去します。

ぬるま湯に4時間つける

それから30度程度のぬるま湯に4時間ほど漬け込みます。

ポイント

豆を水につけることで、皮を取れやすくし、豆それぞれが均一に成長し、安定した品質で安定した生産量が保てるため、この工程を入れているそうです。

その後場所を移し、もやしの栽培室へ

仕込んでから1日目の箱が入っている部屋に入りました。

もやしは光に当てると緑や黄色に変色してしまいます。なので、通常は真っ暗な部屋なんですが、撮影のために電気をつけていただきました。

大きな深さのある箱の中を覗いてみると、豆がちょっとだけ発芽しています。

ちなみにもやしを育てる栽培用の箱がなぜこんなに深い構造になっているのかというと…

もやしでパンパンにするため!

もやしが伸びてパンパンになっているため、それを入れるための箱の大きさだったんです。

ポイント

栽培箱にパンパンに入れることで、もやしにあえて負荷を加えて太くしています。

この1箱で800kgもあると、ものすごい迫力に!

太もやしの秘密は他にも…

もやしの水あげ

1日に6回、水をあげます。
もやしが育つのに発芽熱というものがあり、その熱をとってあげないと痛んでしまいます。

成長するときに水を吸うので、吉野ケ里の脊振山系の水をくみ上げて使い、その水をしっかり与えることが大事だそうです。

もやし1パックを作る為には、20リットルの水が必要!

生産者さんによってかける量は違ってきますが、こちらでは食感や日持ちの影響もあるため、バランスを毎日確認をして調整しています。

もやしの栽培は1週間~10日ほど!太く育ったもやしはきれいに洗浄され、細かなチェックを経てみなさんの食卓へと運ばれていきます。

社長に教わる「とっても簡単に、もやしを食べる方法!」

社長の川﨑さん「一番手軽なということで、袋そのまま電子レンジでチンして食べていただくということをしていただこうと思っています。しっかり洗って袋詰めしていますので、そのまま使ってもらって全然問題ないです」

  1. 500Wで2分間、電子レンジでかけていきます
  2. 袋から取り出し、お皿に盛ります
  3. 軽くポン酢をかけるだけ

とってもシャキシャキの食感! はじけるように水分がでてきて、とっても美味しいです♪

正しい保存方法

家庭でできるもやしの正しい保存方法は「爪楊枝で穴をあける」

もやしは出荷のあとも生きているので、呼吸をします。呼吸に必要な酸素を入れてあげることで2~3カ所穴をあけることが重要!

川﨑さんは「もやしというものが、安いだけになっている。もやしは安いだけではなく、いろんな魅力があることを伝えていきたい」と仰っていました。

【2022年9月8日放送 かちかちPress 工場walkerより】
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