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2022.05.27

森林伐採をしている会社がSDGsな取り組み? 「中国木材株式会社」

広島市に本社を置く「中国木材株式会社 伊万里事業所」
写真の赤のエリアが、グループ企業です。とてもスケールの大きな会社です。

九州産杉 丸太(原木)

佐賀・長崎・福岡・大分・熊本から搬入

木を切って使っている「中国木材株式会社」と「SDGs」・・・どんな関係が?
木は、”二酸化炭素”を吸収して「光合成」を行うことで”酸素”を出しています。
木を伐採すると、環境破壊に繋がると思ってしまいますよね。
しかし、ある程度育った木は二酸化炭素を吸収する力が弱くなり、酸素を作り出す力が弱まります。
ですので、木は定期的に植え替える必要があります。
日本の山林が抱える問題

林業の衰退により、木が伐採されずに放置されている現状があります。

中国木材の取り組み 森林の循環と再生
  • 杉を切り出す
  • 製造加工・販売
  • 新たに植林
日本の山に眠る、杉の木を有効に使って、森林の再生に取り組むことは、林業の活性化にも繋がります。

杉の木は一般的に、木造住宅の”柱”や”はり”に不向きと言われています。その理由は、杉の木は「柔らかい」木材だからなんです。
そんな、柔らかいと言われている杉の木。”中国木材”では「集成材」に使用されています。
集成材とは

木を板にして張り合わせて強度を増した角材

集成材メリット

今まで捨てられていた部分もつなぎ合わせて
ムダなく使用することが可能に

集成材を作る際にはどうしても”端材”が出ます。
”端材”は砕いた後にここで燃やされます。
燃やすのはもったいない気がしますよね...
しかし有効活用しています!
”端材”を燃やした熱で、蒸気を作ります。その蒸気を使い電気を作っています

この写真が、蒸気を使って電気を作る「蒸気タービン発電機」
最大発電量は9850kW/h
一般家庭 約2万2000世帯分に相当
※伊万里市全家庭の使用分とほぼ同量

作った電気は...
工場内で使用する電気は全て発電したものを使いますが、その倍以上の電気が余るので電力会社に売電し、県民のみなさんが使用する電気になります。
”端材”を燃料にして発電するメリット

重油などの化石燃料を使わないので「温室効果ガスの発生抑制」に貢献しています。

【2022年5月26日放送 かちかちPress 工場walkerより】
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