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2022.04.13

点字図書館がリニューアル!その意外な機能とは!?

2022年4月1日にリニューアルオープンした、旧点字図書館。知らなかった意外な発見がたくさん!一体どんなところなんでしょうか?

視覚障害者 情報・交流センター
「あい さが」

成章中学校の目の前にある、視覚障害者 情報・交流センター「あい さが」
2022年4月1日に県立点字図書館からリニューアル。

こちらには、視覚に障害がある方でも楽しめる本が

  • 点字図書が約7000タイトル
  • 録音図書が約4000タイトル

保管してあります。

 

録音図書とは・・・

視覚障害者が音声で本を楽しめるよう音読したものをCDに録音。

中途で目が見えなくなった方などの中には点字を勉強するのが大変という方もいらっしゃるので、録音図書というのがあります。

実は視覚に障害がある方の中でも、点字を読めるのは1割から2割程度。点字が読めない方も利用できるようにボランティアさんが本を読んで録音したものも普及していて、こちらのセンターでも聴読室というところで楽しむことが出来ます。
聴読室は1階にあり、小説や児童書はもちろん、雑誌なども録音図書になっていました。

続いて1階にある書庫へ。
点字図書がどんなものか、見せてもらいました。
大人になってから点字を習得することは、とても大変ことだそうです。
続いて事務室へお邪魔すると、意外なものでお仕事をされている方が。
点字ディスプレイ

パソコンの画面に出ている文字を点字で表記してくれるディスプレイです。

一部の漫画でも点字で読むことができるようになりました。音声で楽しめる漫画もあります。
2階にあるボランティア室へ行ってみると、ボランティアの皆さんが点字図書の製作にとりかかっていました。30人くらいいらっしゃるそうです。
点字図書制作

点字の本を作るのには慣れた方でも1冊に2,3カ月かかるそうで、ボランティアを始めたばかりの方は1年かかることもあるそう。

ボランティア歴15年の方が、点字ボランティアを始めたきっかけは
「お友達が視覚障害者だったので、点字で書けたらいいなと思い講習を受けました。読んでくださる方が『面白かった』って言ってくれるだけで、点字図書を作る苦労が報われるような感じがします」と仰っていました。

他にも、視覚に障害がある方がつまずいたりしないよう、コンセントが天井から吊り下げられた研修室などもありました。

また、録音図書をつくるための録音室もあり、点字図書、録音図書のほとんどはボランティアの手で作られていたんです。

直接来られない方々のために、郵送で貸出し、郵送で返送するサービスや、ご自宅にお伺いして届けたり回収したりして巡回サービスを行っています。

 

視覚障害者にむけたサービスが充実している【あい さが】
リニューアルした今、これから目指すものとは?

「お住まいの地域の最寄りの図書館でも図書を受け取ることが出来るサービスを今度開始しますので、そういうサービスもどんどん使っていただけるようにしていきたいなと思っています」とセンター長の田中さんは仰っていました。

 

ちなみに、点字図書は全国で20万冊ほどあるそうで、本は全国からお取り寄せができます。

【2022年4月12日放送 かちかちPress これってニューっす!より】
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