きのう　毎年１月に開催される大阪国際女子マラソンが行われ、松田瑞生選手が好記録で優勝しました。

この大会を見ると思い出すのが１９９５年の１月１７日に発生した阪神・淡路大震災です。

以前、このアナウンサー日記で「わたしの平成記」として書いたように、発生から１週間後、私はＦＮＮ取材団の一員として災害現場に向かいました。

その時、私たちＦＮＮ取材団の１人１人に与えられたのが、関西テレビさんが大阪国際女子マラソンのスタッフ用に準備していた青のベンチコートでした。

避難生活を強いられている人たちのことを考えると弱音は言えませんが、やはり真冬の寒さは厳しく、このベンチコートのおかげでずいぶん助かりました。

震災の影響は大きく、その年のマラソン大会は中止となりました。

当時、入社３年目の駆け出しだった私にとってはこの大震災の取材経験はとても大きなもので、その後も大会名を聞くたびに、青いコートを着て緊張感に包まれながら現場に向かっていたことを思い出します。

去年に続き、今年もコロナ禍とあって、選手や大会関係者には大変なご苦労があったと思いますが、それでもこのようなスポーツイベントが開催できるのは平和で幸せなことなのだと感じています。