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2021.04.07

災害時にも役立つ技術「ブッシュクラフト」とは?

三瀬地区の山で「アウトドアフィールド」を開拓する羽白さんご夫婦。「ブッシュクラフト」のイベントも開催しているそうです。果たしてどんな内容なのか、お話を聞きます。


タネ・マフタ三瀬を運営する羽白卓馬さん・真奈美さんご夫婦。佐賀市三瀬村の山奥で自然を満喫しながらキャンプもできる「アウトドアフィールド」を開拓しました。

アウトドアフィールドには、シイタケやキクラゲ、野いちごなどが自生していて、すぐそばには綺麗な小川も流れています。

羽白さんご夫婦は田んぼだった場所をアウトドアフィールドとして開拓。さらに奥の敷地も整地しているそうです。区画整備もされておらず、薪の販売もなし。電気・水道もなし。あえてすべて整っていない場所で自然を楽しみながら食事するもよし、テントを張って一泊するもよし。いろんなアウトドアを楽しむ場所としてレンタルされています。

ただし、レンタルをするには「ブッシュクラフト」の体験イベントを受けることが条件。
ブッシュクラフトとは、持ち込む道具は必要最低限におさえ、極力自然の中にある素材を利用してアウトドアを楽しむというキャンプスタイルで、キャンプ上級者を中心に密かなブームとなっています。木を切ってビニールシートをかぶせてテントにしたり、着火剤を使用せずに火起こしをしたり、「自然の中で生きる知恵を身につける」ことが主な目的となっているそうです。


ブッシュクラフトの一つ、着火剤を使わない火おこしを体験!メタルマッチという道具使います。

メタルマッチを強くこすると火花が飛ぶので、麻紐を解いたものや、小枝に着火させていきます。火がついたら、持久力のある太い薪を置いて焚き火の完成。自分の力で火を起こせた!という達成感も味わえます。

ブッシュクラフトではナイフの使い方や、ビニールシートと木の枝を使ったテントの立て方などを教えてくれるそうです。


ブッシュクラフトを広めるためにアウトドアフィールドを開拓し、定期的にイベントを開催している羽白さんご夫婦。卓馬さんは「今は物が多くて便利な時代。ワンクリックで物が買える。でも、その中で与えられるものではなく自分で作り出す方法を知ってほしい」と、ブッシュクラフトを広めたい理由を話します。そして、真奈美さんもブッシュクラフトを通して、「自然の中には『何もない』じゃなく、『ある』ことに気付いてほしい。」と話してくれました。

近年多発している自然災害。もし被災したら、ガスを使えない・寝床がない場合も起こりうるかもしれない。そんな時に、自然を利用して火を起こしたり、雨風を凌げる場所を作ったり自分を守る知識・技術を習得する機会を提供したいと、羽白さんご夫妻はアウトドアフィールドの開拓や、ブッシュクラフト体験をしているそうです。

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