佐賀のニュース
「水道が1日に4時間だけ」猛暑とともに県民を苦しめた“平成の大渇水”【佐賀県】
2026/03/16 (月) 18:18
去年10月から雨が少なく県内では水不足による影響が心配されています。
今から32年前、県内は厳しい渇水に見舞われ水道が1日に4時間しか出ない町もありました。水不足によりどんなことが起きたのか、平成の大渇水を振り返ります。
佐賀市で39度台の最高気温を3日連続で観測した1994年・平成6年の7月。
記録的な猛暑とともに県民を苦しめたのが、日照り続きによる水不足。
いわゆる平成の大渇水です。
佐賀市の7月の降水量は観測史上最も少ない24.5ミリ。
平年のわずか6.7パーセントにとどまりました。
「こんなに(水田が)割れることはめったにない。前代未聞」
各地の水田では、水が無くなり、ひび割れが見られるところも。
こうした状況を受け、県は災害対策本部を設置。
当時の井本知事が、農地や、農業用水をくみ上げるポンプを設置した現場などを視察しました。
【井本知事(当時)】
「みなさんの気持ちを酌んでできるだけの事はちゃんといたしますから」
農業を中心に危機感が高まりました。
この窮地に各地で神頼みも。
東脊振村には神社に祭られている天狗を怒らせると雨が降るという言い伝えがありました。
「雨よ降れ降れどんどん降れ~どんどん降れ~」
堤の中に運んだ天狗に水をかけたり沈めたりしました。
また雨乞いにご利益があるとされる女相撲も奉納されました。
5年ぶりのことです。
一方、伊万里市では55年ぶりの『牛洗い』と呼ばれる雨乞いの神事。
牛の形をした石に酒をかけ、洗い清めることによって雨が降ることを願いました。
こうした神頼みのかいもなくまとまった雨がない中、日々の生活に、特に大きな影響を受けた町がありました。
【鶴丸リポーター】
「武雄市山内町の犬走ダムです。32年前、貯水率は例年を大きく下回りました。このダムと水尾の2つのダムに上水道のほとんどを頼っていた山内町は、長く続く給水制限を余儀なくされます」
【永尾町長(当時)】
「9時からの夜間断水に踏み切るわけでございます。よろしくお願いいたします」
まずは夜間の断水が始まり、職員が水道管を閉める日々が続きました。
しかし水不足は解消せず、ついには・・・。
「夜8時から夕方4時まで20時間の断水に入ります」
水道が出るのが一日4時間だけ。
実に20時間の断水になりました。
町民は短い時間に水をためておくなどの対応に追われました。
【町民(当時)】
「長くなってきて慣れてはきたがもう嫌だなというのが率直なところ」
【ガソリンスタンド(当時)】
「飲料水が大事ということで洗車機はもう3カ月以上動いていません。洗車もできないということで(客が)よそに行っているのか最近の落ち込みはきつい」
また水を大量に使う学校給食も一時休止となり、子供たちは弁当を持参しました。
町民に当時の話を聞いてみると・・・。
【町民】
「やっぱり飲み水ですね。一番は。飲み水がなくて有田の知り合いのところにポリ容器を持って水をもらいに行きました」
【鮮魚店】
「炊事場はきれいにしたいが、(水が)もったいないから夕方まで待ってからきれいに洗っていた」
結局20時間断水は4カ月近く続き、最終的に通常の給水に戻ったのは翌年2月のことでした。
その後、新たなダムの完成により山内町の水をめぐる状況は大きく変わっています。
【鶴丸リポーター】
「ここは2002年に完成した狩立・日ノ峯ダムです。県が130億円を投じて完成したこの多目的ダムによって、山内町の水道用水は安定的に確保できるようになりました」
一方、渇水の影響が違った形で表れた町もありました。
白石町です。
ため池の水は例年に比べ大きく減り・・・。
【地元の人】
「この草なんかは全然見えない普通は」
「ここまでフナがいっぱい真っ黒になるくらい来るのよ」
当時、農業用水を地下水に頼り、地盤沈下が問題となっていた白石町。
【農家】
「やっぱり雨が降らなかったので(地下)水位が下がったのと。足らないので井戸がある所は地下水を上げて」
この年は渇水のため、くみ上げ量が例年の2倍を超え田んぼに大きな亀裂ができたほか、道路が波打つなどの影響がありました。
そして影響は住宅にも。
「サッシが曲がっている。ここもこんなふうに開いて閉まらない」
取材した家はこの年、家のゆがみがひどくなり、柱が土台から離れるなどの影響がありました。
この年の白石町の地盤沈下量は最大16センチを観測し、過去最も大きくなりました。
その後、嘉瀬川ダムの水を白石平野に送る事業が完了し長い間、住民を悩ませてきた白石平野の地盤沈下は解消されています。
【野上アナウンサー】
生活用水や農業用水の不足はもちろんのこと地盤沈下にも影響を及ぼしたんですね。
【鶴丸アナウンサー】
当時に比べるとダムや導水路の事業などにより県内の水不足への対策は強固になっていますが、想定を超えるような渇水になることもあり得ます。
私たちができることとしてまずは一人一人が節水に取り組むことが大切だと思います。
今から32年前、県内は厳しい渇水に見舞われ水道が1日に4時間しか出ない町もありました。水不足によりどんなことが起きたのか、平成の大渇水を振り返ります。
佐賀市で39度台の最高気温を3日連続で観測した1994年・平成6年の7月。
記録的な猛暑とともに県民を苦しめたのが、日照り続きによる水不足。
いわゆる平成の大渇水です。
佐賀市の7月の降水量は観測史上最も少ない24.5ミリ。
平年のわずか6.7パーセントにとどまりました。
「こんなに(水田が)割れることはめったにない。前代未聞」
各地の水田では、水が無くなり、ひび割れが見られるところも。
こうした状況を受け、県は災害対策本部を設置。
当時の井本知事が、農地や、農業用水をくみ上げるポンプを設置した現場などを視察しました。
【井本知事(当時)】
「みなさんの気持ちを酌んでできるだけの事はちゃんといたしますから」
農業を中心に危機感が高まりました。
この窮地に各地で神頼みも。
東脊振村には神社に祭られている天狗を怒らせると雨が降るという言い伝えがありました。
「雨よ降れ降れどんどん降れ~どんどん降れ~」
堤の中に運んだ天狗に水をかけたり沈めたりしました。
また雨乞いにご利益があるとされる女相撲も奉納されました。
5年ぶりのことです。
一方、伊万里市では55年ぶりの『牛洗い』と呼ばれる雨乞いの神事。
牛の形をした石に酒をかけ、洗い清めることによって雨が降ることを願いました。
こうした神頼みのかいもなくまとまった雨がない中、日々の生活に、特に大きな影響を受けた町がありました。
【鶴丸リポーター】
「武雄市山内町の犬走ダムです。32年前、貯水率は例年を大きく下回りました。このダムと水尾の2つのダムに上水道のほとんどを頼っていた山内町は、長く続く給水制限を余儀なくされます」
【永尾町長(当時)】
「9時からの夜間断水に踏み切るわけでございます。よろしくお願いいたします」
まずは夜間の断水が始まり、職員が水道管を閉める日々が続きました。
しかし水不足は解消せず、ついには・・・。
「夜8時から夕方4時まで20時間の断水に入ります」
水道が出るのが一日4時間だけ。
実に20時間の断水になりました。
町民は短い時間に水をためておくなどの対応に追われました。
【町民(当時)】
「長くなってきて慣れてはきたがもう嫌だなというのが率直なところ」
【ガソリンスタンド(当時)】
「飲料水が大事ということで洗車機はもう3カ月以上動いていません。洗車もできないということで(客が)よそに行っているのか最近の落ち込みはきつい」
また水を大量に使う学校給食も一時休止となり、子供たちは弁当を持参しました。
町民に当時の話を聞いてみると・・・。
【町民】
「やっぱり飲み水ですね。一番は。飲み水がなくて有田の知り合いのところにポリ容器を持って水をもらいに行きました」
【鮮魚店】
「炊事場はきれいにしたいが、(水が)もったいないから夕方まで待ってからきれいに洗っていた」
結局20時間断水は4カ月近く続き、最終的に通常の給水に戻ったのは翌年2月のことでした。
その後、新たなダムの完成により山内町の水をめぐる状況は大きく変わっています。
【鶴丸リポーター】
「ここは2002年に完成した狩立・日ノ峯ダムです。県が130億円を投じて完成したこの多目的ダムによって、山内町の水道用水は安定的に確保できるようになりました」
一方、渇水の影響が違った形で表れた町もありました。
白石町です。
ため池の水は例年に比べ大きく減り・・・。
【地元の人】
「この草なんかは全然見えない普通は」
「ここまでフナがいっぱい真っ黒になるくらい来るのよ」
当時、農業用水を地下水に頼り、地盤沈下が問題となっていた白石町。
【農家】
「やっぱり雨が降らなかったので(地下)水位が下がったのと。足らないので井戸がある所は地下水を上げて」
この年は渇水のため、くみ上げ量が例年の2倍を超え田んぼに大きな亀裂ができたほか、道路が波打つなどの影響がありました。
そして影響は住宅にも。
「サッシが曲がっている。ここもこんなふうに開いて閉まらない」
取材した家はこの年、家のゆがみがひどくなり、柱が土台から離れるなどの影響がありました。
この年の白石町の地盤沈下量は最大16センチを観測し、過去最も大きくなりました。
その後、嘉瀬川ダムの水を白石平野に送る事業が完了し長い間、住民を悩ませてきた白石平野の地盤沈下は解消されています。
【野上アナウンサー】
生活用水や農業用水の不足はもちろんのこと地盤沈下にも影響を及ぼしたんですね。
【鶴丸アナウンサー】
当時に比べるとダムや導水路の事業などにより県内の水不足への対策は強固になっていますが、想定を超えるような渇水になることもあり得ます。
私たちができることとしてまずは一人一人が節水に取り組むことが大切だと思います。
|
|
|
- キーワードから探す
佐賀のニュース
特集ニュース
DAILY NEWSランキング
こちらもおすすめ
全国のニュース FNNプライムオンライン
-
継続的に取材を受け続けてきた被災者が語る「震災報道の在り方」 あの日から15年 震災報道と向き合った2人の葛藤と模索
2026/03/17 (火) 05:00 -
旅のピンチも良き思い出に…熱海が開発した防災備蓄品は”甘詰” 心安らぐ”だいだいチーズケーキ” 観光客に心づくしの贈り物 一時的な帰宅困難者を想定した新対策
2026/03/17 (火) 05:00 -
廃材積み重ね「“ジブリの城”みたい」 金閣寺近く“謎の廃墟群”で行政代執行 東京・江東区“車の墓場”も行政動いて全て撤去
2026/03/17 (火) 05:00 -
【東京電力】発送電停止の柏崎刈羽原発6号機 営業運転の再開時期見通せず「いつぐらいを目指すか申し上げる段階にない」
2026/03/17 (火) 05:00 -
青森・三沢市の沖合で貨物船と漁船が衝突 乗組員3人が行方不明
2026/03/17 (火) 04:57

