2024/03/05 (火) 18:40

九州新幹線長崎ルートの未整備区間をめぐり、山口知事は5日、財源の制度やルートなどを譲らない国に対し、「協議すること自体が非常に難しい」と苦言を呈しました。

【山口知事】
「全くスキームを変えるつもりはない、（佐賀）駅を通るルートでということしかないというふうにまた改めて話をされたので、そうするともう協議するということ自体が非常に難しいのではないかと」

山口知事は5日の県議会・一般質問で年末に行われた国との協議をこのように振り返りました。
未整備区間の新鳥栖・武雄温泉間をフル規格で整備する場合、佐賀県が莫大な建設費を負担する現行の制度に改めて難色を示し、態度を譲らない国をけん制した形です。
そのうえで、「JR九州や長崎県と議論し新たな合意形成を探るのも選択肢の1つ」だと強調しました。

新鳥栖・武雄温泉間をめぐっては去年12月、国と県が約10カ月ぶりに協議しましたが、議論に大きな進展は見られず平行線のままとなっています。
このほか、人気漫画「島耕作」の主人公を副知事に任命し、情報発信を行う事業については4500万円の費用に対しメディアへの露出など「広告換算額」は約10億3000万円に上ると説明しています。