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ウクライナ侵攻や円安による肥料高騰で販売激増! 下水浄化の“汚泥”で作る肥料の魅力とは【佐賀県】

2022/10/13 (木) 18:50

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ロシアによるウクライナ侵攻や円安などの影響で、農業や家庭菜園などで使われる肥料も値上がりしています。そんな中、下水を浄化する過程で出る“汚泥”から作る肥料が注目されています。

【佐賀市上下水道局下水道施設課 江口和宏課長】
「非常に多くのお客様に、佐賀市下水浄化センターの肥料の販売所に来ていただいております」

佐賀市下水浄化センター。このセンターでは下水を浄化する過程で出る“汚泥”から作った肥料を2011年から販売しています。

【佐賀市上下水道局下水道施設課 江口和宏課長】
「下水処理をする過程で発生する汚泥をですね、脱水機でしぼりまして、それを原料に下水汚泥由来の肥料を作っております」

ロシアのウクライナ侵攻や円安の影響で、科学肥料なども高騰する中、2022年6月ごろから汚泥肥料の購入者や販売量が急激に増えたといいます。

【佐賀市上下水道局下水道施設課 江口和宏課長】
「(2022年)8月はですね購入者が、昨年の8月に比べまして2倍以上のですね購入者の方に購入をしていただいております。販売量についてもですね、昨年8月と比べまして8月は約3倍の136トン」

もともと一部の処分施設の老朽化をきっかけに肥料を作り始めたということですが、それまでに1トン当たり1万4千円だった処理費が9千円に下がる効果も。
この日も多くの人が肥料を買いにきていて、30分足らずで800キロが売れていました。

【白石町の購入者】
「自然に作った肥料ていうですか、化学肥料を使ってないとこが魅力だと思います」
【みやき町の購入者】
「良いですよ(汚泥肥料使ったら)タマネギとか大きいし」
【佐賀市の購入者】
「安いですね、1キロ2円ですから」

一般的な肥料が20キロで1000円から3000円程度なのに比べ、佐賀市が販売する汚泥肥料は1キロ2円、20キロで40円です。
価格の安さも人気で、2021年度の販売量は約1090トン、販売額は218万円となっています。
この汚泥肥料は平日の午後1時から午後4時半までの間、佐賀市下水浄化センターで販売していて、1キロ単位で購入できるということです。
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