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4年連続で浸水被害にあったアスパラガス農家 梅雨入り前に収量見込めず募る不安【佐賀県】
2022/05/24 (火) 18:30
災害私の記憶。
出水期を前に2022年も不安を募らせる農家がいます。
2018年から4年連続で浸水被害にあった、神埼市千代田町のアスパラガス農家の男性は、ほかの作物の栽培も検討しています。
春と夏の年2回旬を迎えるアスパラガス。いま、夏芽の収穫が少しずつ始まっています。
【あきら農園 田中亮さん】
「実際中に入って収穫してみると去年とも全然違う。『おかげさまで復旧しました』というあいさつをしたかったが、ちょっと難しかった、今年に関しては」
2021年8月14日。神埼市千代田町でアスパラガスを栽培する田中亮さんのハウスの映像です。
【あきら農園 田中亮さん】
「これだけ降ったけんもう“見てるだけ”水が引くのを待つだけの状態。実際作業も何もできていない。色々物が流れていかないようにロープで縛ったりはできたけど」
浸水被害にあったのは、2018年の西日本豪雨から4年連続。
田中さんは、約400キロのアスパラガスを廃棄しました。
【あきら農園 田中亮さん】
Q・アスパラにも影響出る?「だいぶストレスというか65時間も水に浸かっていたら正常な状態ではないと思う」
水が引いた後も、流れ着いたゴミの撤去など復旧作業に3週間かかり、被害総額は約300万円にのぼったといいます。
【橋爪アナウンサー】
「2021年8月の大雨から約9カ月。アスパラガス農家では春芽から夏芽に切り替わるシーズンを迎えています」
ハウスの中を見ると…ある異変が起きていました。
1棟あたり600株が植えられていますが、2022年は芽が出ていない場所が多く見られます。
【あきら農園 田中亮さん】
「水害が毎年続いて株自体が痛んだり、疲れたり、呼吸ができない時間がどんどん長くなって株がダメになっている可能性がある」
アスパラガスは、株を植えると10年以上植え替えずに、成長した芽を切って収穫します。
施設は復旧できても、浸水で株がダメージを受け、2022年は例年のように芽が出ません。
【あきら農園 田中亮さん】
「例年より40パーセントくらい“収量減”の状態で今夏芽に切り替わろうとしている。アスパラが無くて出荷ができない状態が何週間も続いている」
農家歴7年目で過去最悪の不作だったという2022年の春芽。
これから旬を迎える夏芽も多くの収量は見込めないといいます。
【あきら農園 田中亮さん】
Q・株の植え替えは考えている?「来年また洪水が来るかもしれない中でリスクがあるかなと思って。“あと10年間は大丈夫ですよ”とかそういった保証は一切ないので」
大雨の被害後、田中さんが相談に訪れている場所があります。
上峰町で就農などを支援する「県三神農業振興センター」です。
【あきら農園 田中亮さん】
「あの状態でもアスパラが何とかとれる栽培方法とか…もうちょっと復活させたい。春芽を12月に初出荷とかできない?」
【県三神農業振興センター担当者】
「気温が15度を下回ると休眠しちゃうのでそもそも株が動かなくなる。加温しないと無理。現実的なのは…麦とか。そっちが安定している」
この日は、1時間ほどの相談で終了。
田中さんは、出水期前に収穫できる麦などで生計を立てたい考えです。
【あきら農園 田中亮さん】
「たくさんの方から水害の度に応援の電話や心配の電話をもらうが毎年現状がひどくなっているのでなかなかいい報告ができない状態が続いている。なんとか被害がないシーズンを終えて“今年はよかったよ”の連絡が早くできればそれが一番。なかなか現状厳しいですね」
九州北部の平年の梅雨入りは6月4日。
2022年もまもなく不安な時季を迎えます。
出水期を前に2022年も不安を募らせる農家がいます。
2018年から4年連続で浸水被害にあった、神埼市千代田町のアスパラガス農家の男性は、ほかの作物の栽培も検討しています。
春と夏の年2回旬を迎えるアスパラガス。いま、夏芽の収穫が少しずつ始まっています。
【あきら農園 田中亮さん】
「実際中に入って収穫してみると去年とも全然違う。『おかげさまで復旧しました』というあいさつをしたかったが、ちょっと難しかった、今年に関しては」
2021年8月14日。神埼市千代田町でアスパラガスを栽培する田中亮さんのハウスの映像です。
【あきら農園 田中亮さん】
「これだけ降ったけんもう“見てるだけ”水が引くのを待つだけの状態。実際作業も何もできていない。色々物が流れていかないようにロープで縛ったりはできたけど」
浸水被害にあったのは、2018年の西日本豪雨から4年連続。
田中さんは、約400キロのアスパラガスを廃棄しました。
【あきら農園 田中亮さん】
Q・アスパラにも影響出る?「だいぶストレスというか65時間も水に浸かっていたら正常な状態ではないと思う」
水が引いた後も、流れ着いたゴミの撤去など復旧作業に3週間かかり、被害総額は約300万円にのぼったといいます。
【橋爪アナウンサー】
「2021年8月の大雨から約9カ月。アスパラガス農家では春芽から夏芽に切り替わるシーズンを迎えています」
ハウスの中を見ると…ある異変が起きていました。
1棟あたり600株が植えられていますが、2022年は芽が出ていない場所が多く見られます。
【あきら農園 田中亮さん】
「水害が毎年続いて株自体が痛んだり、疲れたり、呼吸ができない時間がどんどん長くなって株がダメになっている可能性がある」
アスパラガスは、株を植えると10年以上植え替えずに、成長した芽を切って収穫します。
施設は復旧できても、浸水で株がダメージを受け、2022年は例年のように芽が出ません。
【あきら農園 田中亮さん】
「例年より40パーセントくらい“収量減”の状態で今夏芽に切り替わろうとしている。アスパラが無くて出荷ができない状態が何週間も続いている」
農家歴7年目で過去最悪の不作だったという2022年の春芽。
これから旬を迎える夏芽も多くの収量は見込めないといいます。
【あきら農園 田中亮さん】
Q・株の植え替えは考えている?「来年また洪水が来るかもしれない中でリスクがあるかなと思って。“あと10年間は大丈夫ですよ”とかそういった保証は一切ないので」
大雨の被害後、田中さんが相談に訪れている場所があります。
上峰町で就農などを支援する「県三神農業振興センター」です。
【あきら農園 田中亮さん】
「あの状態でもアスパラが何とかとれる栽培方法とか…もうちょっと復活させたい。春芽を12月に初出荷とかできない?」
【県三神農業振興センター担当者】
「気温が15度を下回ると休眠しちゃうのでそもそも株が動かなくなる。加温しないと無理。現実的なのは…麦とか。そっちが安定している」
この日は、1時間ほどの相談で終了。
田中さんは、出水期前に収穫できる麦などで生計を立てたい考えです。
【あきら農園 田中亮さん】
「たくさんの方から水害の度に応援の電話や心配の電話をもらうが毎年現状がひどくなっているのでなかなかいい報告ができない状態が続いている。なんとか被害がないシーズンを終えて“今年はよかったよ”の連絡が早くできればそれが一番。なかなか現状厳しいですね」
九州北部の平年の梅雨入りは6月4日。
2022年もまもなく不安な時季を迎えます。
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