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ふるさとの景観を取り戻すため 神埼三谷地区の土石流「もう一度復活する」奮闘する住民達【佐賀県】
2022/04/06 (水) 11:00
神埼市の山あいに2021年8月の豪雨被害を伝える碑が建てられています。「もう一度復活する」被害を受けた地区にはふるさとの景観を取り戻すために奮闘する住民たちがいます。
鎮魂碑。
5メートルほどのスギの木に力強く刻まれています。
【三谷地区・福成精時区長】
「山の神様の魂を鎮めるというか、自然災害の恐ろしさ、そういうことをみんなに知ってもらいたい、そういう気持ちが一番ですね」
神埼市神埼町の山あいにある三谷地区です。
2021年8月の豪雨で三谷地区を襲った大規模な土石流。
住宅など5棟が全半壊する被害が出ましたが、幸いにも地区の住民約90人は無事でした。そして、あれから7カ月の月日が流れ、3月、ようやく本格的な復旧作業が始まりました。
【三谷地区・福成精時区長】
「ちょうどこのあたりですごい音がしたもんでここに出て、1歩2歩出た時に、ドーンってきて、1歩下がれただけで、そのくらい土石流のスピードというのはすごいんですね。約40分、はさまって40分くらいは足が動かれんで」
約4年前から区長を務める福成精時さん73歳。“何事か”と外に出たのも束の間、土石流の勢いで倒れてきた家具などに足をはさまれたといいます。
【三谷地区・福成精時区長】
「最後、丸太の直撃を見た時は覚悟を決めたね。まあそれからあとはもう怖いものなしですよ。もうこれだけのことで生き延びたと言ったら(笑)」
直後に撮影された上空からの写真です。福成さんが動けなくなっていたのがこの倉庫。そこに流木が突き刺さっているのが分かります。
【三谷地区・福成精時区長】
「天の思し召しというかね、なんで助かったかは分からん。なんのために助かったのか、そういうことも考えたし、まあいろいろ考えて、ここの棚田を思い切りきれいにして後世に残そうという気持ちは強かった。このままでは絶対終わらん。そういう気持ちの方が強かった」
Q「これが整備する前?」
【三谷地区・福成精時区長】
「そうそう。し始めた当初の頃」
三谷地区では6年ほど前からもともと建設関係の仕事をしていた福成さんを中心に、耕作放棄地となっていた棚田の整備を進めていました。メンバーは、特に専門的な知識はない有志の住民約15人です。
【三谷地区・福成精時 区長】
「会社勤めして、会社が休みの時にここで労働して、ちょっとかわいそうよね(笑)」
これは2021年8月、土石流に見舞われる直前に撮影された写真。
この6年間の苦労を土石流が一瞬にして奪っていったのです。
【三谷地区・福成精時区長】
「まあ仲間にも話をして、もうこういう風にみんな壊されたけん、やめようかという話もしました。しかしみんなね、いままでの苦労がなんも露と消えてしまうというのはしのびなかけんね、もう1回やろうと。まあ65歳70歳75歳で…まあカラオケ行って遊ぶよりもこっちの方が面白かろ(笑)」
土石流が流れ込んだところはしばらく手がつけられませんが、住民たちは直撃を免れた花の手入れなどを地道に続けています。
Q「これはなんの花?」
【三谷地区の住民】
「芝桜ですね。2021年いっぱい植えましたもんね。赤、紫に白。咲いているときはきれいやけどね。やっぱり手入れするときはね、汗かきながら大変は大変ばってんね。きれいかところばイメージしながらね、するのがやっぱり楽しみの1つではある」
取材した春先には以前植えた菜の花が土石流にも負けず黄色の花を咲かせていました。また、単に景観を整えるだけでなく、こんなものも。
【三谷地区・福成精時区長】
「ちょうどここがね、元の滑り台を作っていたところ」
子供たちも楽しめるようにと、整備していた手作りの遊具。土石流前は福成さんたちのひ孫世代が楽しく遊んでいました。
【三谷地区・福成精時区長】
「いや、ダメになったというよりも、もっときれいなものを作りなさいという天の戒め、そういう風に考えています(笑)」
「もう一度ふるさとの景観を取り戻す」
そう強く決意するなか土石流の被害を忘れないように福成さんたちが建てたのが鎮魂碑。使ったのは土石流の流木です。
【三谷地区・福成精時区長】
「この大きなスギの木がこういう風に無残で割り箸折ったような形になっている。やっぱり自然の恐ろしさ、力というかそういうことを一番伝わりやせんやろうかって。生まれ育った部落をね…見捨てるわけにはいかないでしょ。もう一度復活して、他の人が住んでみたいなあって思ってくれたら最高やし、まあやり出したからには最後まで。成し遂げようってそういう気持ちは強いです」
鎮魂碑。
5メートルほどのスギの木に力強く刻まれています。
【三谷地区・福成精時区長】
「山の神様の魂を鎮めるというか、自然災害の恐ろしさ、そういうことをみんなに知ってもらいたい、そういう気持ちが一番ですね」
神埼市神埼町の山あいにある三谷地区です。
2021年8月の豪雨で三谷地区を襲った大規模な土石流。
住宅など5棟が全半壊する被害が出ましたが、幸いにも地区の住民約90人は無事でした。そして、あれから7カ月の月日が流れ、3月、ようやく本格的な復旧作業が始まりました。
【三谷地区・福成精時区長】
「ちょうどこのあたりですごい音がしたもんでここに出て、1歩2歩出た時に、ドーンってきて、1歩下がれただけで、そのくらい土石流のスピードというのはすごいんですね。約40分、はさまって40分くらいは足が動かれんで」
約4年前から区長を務める福成精時さん73歳。“何事か”と外に出たのも束の間、土石流の勢いで倒れてきた家具などに足をはさまれたといいます。
【三谷地区・福成精時区長】
「最後、丸太の直撃を見た時は覚悟を決めたね。まあそれからあとはもう怖いものなしですよ。もうこれだけのことで生き延びたと言ったら(笑)」
直後に撮影された上空からの写真です。福成さんが動けなくなっていたのがこの倉庫。そこに流木が突き刺さっているのが分かります。
【三谷地区・福成精時区長】
「天の思し召しというかね、なんで助かったかは分からん。なんのために助かったのか、そういうことも考えたし、まあいろいろ考えて、ここの棚田を思い切りきれいにして後世に残そうという気持ちは強かった。このままでは絶対終わらん。そういう気持ちの方が強かった」
Q「これが整備する前?」
【三谷地区・福成精時区長】
「そうそう。し始めた当初の頃」
三谷地区では6年ほど前からもともと建設関係の仕事をしていた福成さんを中心に、耕作放棄地となっていた棚田の整備を進めていました。メンバーは、特に専門的な知識はない有志の住民約15人です。
【三谷地区・福成精時 区長】
「会社勤めして、会社が休みの時にここで労働して、ちょっとかわいそうよね(笑)」
これは2021年8月、土石流に見舞われる直前に撮影された写真。
この6年間の苦労を土石流が一瞬にして奪っていったのです。
【三谷地区・福成精時区長】
「まあ仲間にも話をして、もうこういう風にみんな壊されたけん、やめようかという話もしました。しかしみんなね、いままでの苦労がなんも露と消えてしまうというのはしのびなかけんね、もう1回やろうと。まあ65歳70歳75歳で…まあカラオケ行って遊ぶよりもこっちの方が面白かろ(笑)」
土石流が流れ込んだところはしばらく手がつけられませんが、住民たちは直撃を免れた花の手入れなどを地道に続けています。
Q「これはなんの花?」
【三谷地区の住民】
「芝桜ですね。2021年いっぱい植えましたもんね。赤、紫に白。咲いているときはきれいやけどね。やっぱり手入れするときはね、汗かきながら大変は大変ばってんね。きれいかところばイメージしながらね、するのがやっぱり楽しみの1つではある」
取材した春先には以前植えた菜の花が土石流にも負けず黄色の花を咲かせていました。また、単に景観を整えるだけでなく、こんなものも。
【三谷地区・福成精時区長】
「ちょうどここがね、元の滑り台を作っていたところ」
子供たちも楽しめるようにと、整備していた手作りの遊具。土石流前は福成さんたちのひ孫世代が楽しく遊んでいました。
【三谷地区・福成精時区長】
「いや、ダメになったというよりも、もっときれいなものを作りなさいという天の戒め、そういう風に考えています(笑)」
「もう一度ふるさとの景観を取り戻す」
そう強く決意するなか土石流の被害を忘れないように福成さんたちが建てたのが鎮魂碑。使ったのは土石流の流木です。
【三谷地区・福成精時区長】
「この大きなスギの木がこういう風に無残で割り箸折ったような形になっている。やっぱり自然の恐ろしさ、力というかそういうことを一番伝わりやせんやろうかって。生まれ育った部落をね…見捨てるわけにはいかないでしょ。もう一度復活して、他の人が住んでみたいなあって思ってくれたら最高やし、まあやり出したからには最後まで。成し遂げようってそういう気持ちは強いです」
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