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"スマート"にイチゴ選果・パック詰め 国内初導入システムで農家の負担軽減【佐賀県白石町】
2022/01/21 (金) 12:00
さがリサーチα、今回は、イチゴの話題!作業が重労働であることから後継者不足や高齢化が進み生産者数が減少している作物の一つです。そんな課題解決に向けイチゴもスマート農業が進んでいます。
12月から佐賀県町で装いを新たにし動き始めたいちごのパッケージセンター。【江北町のイチゴ農家】「うちは労働力不足で大変助かっている」【JAさが杵藤園芸センター園芸指導課・赤坂友和さん】「生産者にとっても作業員にとっても非常に効率が良いシステム」
「どのイチゴを詰めればいいのか」白石町に全国初となる最新のスマートシステムがやってきました。4年目の収穫が始まった県産のイチゴ「いちごさん」。「さがほのか」などからの切り替えが進み、県内の生産者数は621戸栽培面積は110.6ヘクタールと全体のおよそ9割にまで増加しています。このうち、栽培歴27年目白石町の片渕勝信さんの21アールほどのハウスでも収穫作業が行われていました。【イチゴ農家・片渕勝信さん】「今年は結構甘く出来ているんじゃないかな」
さがほのかからいちごさんに切り替えた2年前からパッケージセンターの利用を始めた片渕さん、その理由は?【イチゴ農家・片渕勝信さん】「さがほのかのときで自分と妻と2人でいっぱいいっぱいだったので」いちごさんは、さがほのかと比べ、収量が1.2倍から1.3倍ほど多いことから生産者の負担も増えます。【イチゴ農家・片渕勝信さん】「(睡眠時間は)1日3~4時間が1カ月2カ月続いた」「収穫してきて、1日中はパック詰めに追われる感じ」「最盛期になったら毎日休みなし」イチゴ栽培で、パック詰めが占める時間は7割ほど。睡眠時間を削って作業にあたっている生産者も多いといいます。
そして収穫したイチゴを専用のトレーに入れて運んだ先が…「JAさが白石地区いちごパッケージセンター」。生産者が利用料を支払い委託したイチゴをパック詰めする作業場です。JAさが白石地区の130戸のうち、現在はおよそ60戸の生産者が利用しています。【白石町のイチゴ農家】「結構便利で生産者側としても負担が軽減されて」また、トレーニングファームを卒業し、去年の春から就農した男性の姿も。【白石地区トレーニングファーム卒業生イチゴ農家今井博亮さん】「(ハウスを)管理する時間が作れるので非常にありがたい」
生産者に好評な新しいパッケージセンターとはどのような仕組みなのでしょうか?【JAさが杵藤園芸センター園芸指導課・赤坂友和さん】「国内では初めての選果システム。入られてわかる通り、非常に静かな施設になる」【SE少し見せて】【JAさが杵藤園芸センター園芸指導課赤坂友和さん】「午前中に出荷いただいた分を、階級の大きさや重量を読み取る場所になる」選別装置では作業員が一度もイチゴに触れることなく、専用のトレーのまま色や形、重量など瞬時に解析しデータ化します。さらにポイントなのがこの専用のトレーです。【イチゴ農家・片渕勝信さん】「(果実同士が)接触することがないので痛みが少なくはねられないので」「ちゃんとパック詰めされ出荷できたら、その分収入が上がる」【白石町のイチゴ農家】「繁忙期は(自分の)収穫箱が回らなかったりしていたので専用トレーになってすごく助かっている」
新しいパッケージセンターの特長は、これだけではありません。【JAさが杵藤園芸センター園芸指導課・赤坂友和さん】「きのう事前に読み取った分がデータ化されてるので、このイチゴをこのパックに納めたらいいですよという風に機械化されていて、それ作業員がパック詰めをしている場所」(1日冷蔵庫で冷やされる)農家から持ち込まれた専用のトレーを作業台に置けば、イチゴ1個ごとに重さや大きさのデータが画面に表示されるほか、イチゴ自体に光が当たり、次にパックに詰める粒を教えてくれる仕組みです。パック詰めの処理能力は1日2.4トンと従来の機械の2倍以上になったことに加え、作業員がイチゴに触れる回数も2回から1回に減ったことから品質も保たれます。
JAさが白石地区のイチゴ農家は1997年のピーク時に250戸だったのが、現在は130戸と半数ほどに減少しています。県全体をみても10年前には1043戸だった生産者数が、現在は677戸と4割程度減っています。【JAさが杵藤園芸センター園芸指導課・赤坂友和さん】「高齢化の中でイチゴは栽培したいけどパック詰めがネックで栽培を断念される人もいるので、パッケージセンターを利用していただくことで1年でも長くイチゴを栽培し続けてもらえる一途になれば」【白石町のイチゴ農家・片渕勝信さん】「パッケージセンターに出した分睡眠時間は取れるようになった」「(今は)6時間、7時間くらいは寝る」【白石町のイチゴ農家】「ちょうどこの時期が麦の追肥とかの作業が入るので、センターに預けてできるというのが結構大きい」
空いた時間にゆっくり休むも良し他の作物や規模の拡大、経営面に時間を費やすも良し、さらには新規就農者の獲得にも期待がかかります。【JAさが杵藤園芸センター園芸指導課・赤坂友和さん】「もう一度イチゴを復活させて大消費地に送れるよう働きかけていきたい」儲かる農業を目指してイチゴもスマート農業が進んでいます。
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