佐賀のニュース
1.5kmの土石流がミカン畑に…二次被害も【佐賀県】
2021/08/27 (金) 19:20

今回の記録的な大雨で佐賀市大和町では1.5キロにも及ぶ土石流が発生しました。山の中腹に広がるミカン畑は元の姿が分からないほど大きな被害を受けています。
リポート:「佐賀市大和町の山間部です。このあたりでは1.5キロもの距離で土石流が発生しました。こちらに見える大きな岩などはすべて流れてきたもので、こちら側にはカキ、あちら側にはミカンの木が元々は生い茂っていたといいます」
県内各地に大雨特別警報が発表された14日、大規模な土石流が発生した佐賀市大和町の山間部。
流されてきたとは思えないほど大きな岩がいまもごろごろ転がっています。
ミカン農家 山口毅さん:「ちょっともうこれは…もう個人じゃとても…」
ミカン農家の山口毅さん64歳です。
ミカン農家 山口毅さん:「セメントの水槽があるじゃないですか、あの上にミカン(畑)があるじゃないですか、ああいう感じで植わってました。だからもう前の景色を知っている人は“なんやこれ”と思いますね」
以前の航空写真です。元々は木が生い茂っていたことが分かります。
このあたり一帯の約40アールでミカンを露地栽培していた山口さん。今回、そのうちの30アールは根こそぎ流されてしまいました。
ミカン農家 山口毅さん:Q「この白い土は全部もう流れてきたもの?」「流れてきたと、はいはい」
また、山口さんは同じ地域でハウスミカンも栽培していて今回はそのハウスにも大きな被害が。
ミカン農家 山口毅さん:「もうこれは曲がって全然使い物になりませんから」Q「これは土砂の勢いで?」「こうなっていたんですよ。で、ここに土砂が来てぐーっとこう(曲がった)」
いまも時折雨が降るなか、“再び崩れるのではないか”と警戒しながらなんとか復旧させようと山に足を運ぶ毎日。
そんななか追い打ちをかけるような二次被害もあります。
ミカン農家 山口毅さん:「まあここらへんですね、イノシシから食われたのは。このへんももう食った跡です」
イノシシよけの柵が壊れ、流されずに残ったミカンすらも被害に。
しかし、いまはただ食い荒らされていくのを見ていることしかできません。
ミカン農家 山口毅さん:「もうあきらめですね。どがんしゅーでんなかでしょ、手の回らんけんですね。できるところはやって、追い追いしていくしかない」
ミカンそのものの被害に加え、ハウス関係の設備やイノシシによる食害、全体の被害額は計り知れません。
特に、木自体が流されてしまった露地ミカンは、今シーズンの収穫分だけでも被害額は200万円以上、さらに、将来的なダメージもあります。
ミカン農家 山口毅さん:「もう自分も年齢も年齢ですね。まあ新たに植えてもどうかなと思って。まあ残っている、西の方にも園地があるので、そこを可愛がろうかなと、いまのところは」
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