2020/09/08 (火) 18:45

台風が佐賀県に最も近づいていた7日午前4時ごろ。鹿島市のみうパパさんが見たのは、自分の車にトタン屋根が激突した衝撃の光景でした。

「風の音とは別にものすごい音がして。どしゃーんみたいな音だったので」

自宅の隣にある建設会社の倉庫の屋根の4分の1ほどが、強風にあおられ、土台ごとはがれて飛んできたというのです。縦6メートル、横15メートルという巨大なもので、大人3人がかりでもびくともせず、重機で解体しながらの撤去作業となりました。

「車をあそこに停めていなかったらおそらく家の方まで抵抗なく飛んできてたと思うので、車で良かったなと。小さい子どももいるので」

佐賀市でもはがれたトタン屋根が撤去にまる1日かかりました。各地で倒木も相次ぎました。道をふさいだ倒木の撤去に、唐津市内の消防団も力を尽くしました。団員が所有するチェーンソーやショベルカーを持ち寄り、1日がかりで農道や通学路など5カ所ほどを復旧させました。

そして、避難先のホテルからふと外に目を向けると、唐津市の北の空には見事な虹が。見えたのは夕方のわずか10分ほど、不安な一夜から一転、心安らぐ光景となりました。