2020/06/17 (水) 11:57

九州新幹線・長崎ルートについて国交省は、フル規格のほかフリーゲージトレインなども含めた5つの整備方式に対応できる環境アセスメントを今年の夏から始めたいと県に提案しましたが、県はこれを断ったことを明らかにしました。

長崎ルートの新鳥栖－武雄温泉間については、与党がフル規格での整備を主張し、去年、そのための環境アセスメントの費用を今年度の国の予算に入れるよう求めていましたが、佐賀県がフル規格に反対していることから見送られていました。6月5日の県と国交省の事務レベルの折衝の場で、国交省側が「知事に伝えたいアイデアがある」と話していましたが、16日国交省は県に対し、そのアイデアとしてフル規格だけでなくミニ新幹線、フリーゲージトレイン、スーパー特急、リレー方式、の5つの方式に対応できる環境アセスメントを今年の夏から進めたいという提案を伝えました。

県・南里地域交流部長：「実質的なフル規格とミニのための環境影響評価ではないかと考える」「議論の混乱を招く提案されたことは大変遺憾です」
県の担当部長は17日開かれた県議会で、提案には同意できないと国交省に回答したことを明らかにしました。